没供養のようなもの。

 たとえばみんな全裸を持ち歩いている、と
いう事実、みんな全裸に服だけ着て歩いてい
る、という事実、それをな思うだけで、私は
それだけでもう、な!という、分かるだろ!
みたいな、パーティーの幕開けを予感させ
る、律動が、なにぶんせっかちな私自身を、
それはもう、実体の存在!実体の存在!ああ
もうみるみると、育っては盛り、盛っては育
ち、何度でもすくすくと、健やかな性欲はサ
イダーのように弾け、いやいや!まだ弾けて
はダメでして、まだ勿体ない、夜まで保たな
い。引力では殺せないパンツァー、またはド
ラゴン、そのように言い換えられる、られて
も恥じない激しさを今はまだ、奥のポッケ
で、ポッケの奥で、おお、静かにしているの
かい?森のようにいっぱいの起立と、いっぱ
いの命を携えて、普通にしていて、そう、普
通にしていて。後戻り出来ない先っちょを歩
兵のように裏返すスペクタクルが平日の午後
の感度を近親並に引っ張り上げて法律とかタ
ブーとかもう全部、別にいいみたいな終わら
ない日常を水平に放り投げるモーションが巻
き起こす水っぽい風が下敷きのしなやかさで
ばよんばよんと叩き落とす幾つかの生真面目
さの中に紛れて消えた一昨日の私に似た後ろ
頭を呼び戻すためのコール!コール!レスポ
ンスは不要。

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