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ありがとうドラグーン!これからのブラマジに関するあれこれ

こんにちは、海馬ハルトです!
今回はブラマジ界隈だけでなく、大会環境全体まで賑わした超魔導竜騎士ドラグーンオブレッドアイズが20.10より施行されるリミットレギュレーションで禁止カードに指定されます。
自身はもとよりデッキパーツやギミックが規制されつつも生き残ってはいましたが、それを差し引いても強い能力を誇っていたため今回の禁止に及びました。
ブラマジ関係のカードとしては初の禁止にはなりますが、今後はどのようになるのでしょうか。
展望について考察していきたいと思います。

〇デッキコンセプトの精査

ドラグーンによるギミックが手軽で、ブラマジもその恩恵に預かりやすい状態でした。故に主軸に据えて戦うことはもちろん、サブギミックとしてとりあえず置いておく、〆の一撃や封殺に利用することまで可能であったため、禁止による影響は大きいと思います。

今後見直す必要があるのは、自分のコンセプトに沿ったゲームプランです。
良くも悪くもドラグーンで広い範囲をカバーできたため、それらがごっそり抜けることになります。
今後は代替案を変に用意するよりも、自分のコンセプトに則したギミックを突き詰めることでデッキを構築して行くことが大切になるでしょう。

融合ギミックを大切にするのであれば、超魔導師ブラックマジシャンズや竜騎士がありますし、どちらもリソース確保の面では優秀です。捕食植物ヴェルテアナコンダ自体はまだ制限カードにとどまっているため、ショートカット融合を利用できます。

目下注目されているのは、エクシーズを主軸とした7軸デッキです。天霆號アーゼウスが優秀であることに加え、それに繋げるために幻想の黒魔導師を利用できることが大きいでしょう。No.42スターシップギャラクシートマホークを起点としたリンク召喚コンボも利用する構築と共存しやすいこともプラスです。

師弟軸や守護神官軸では、元々ドラグーンに寄せた構築が難しかったことがあり、余計なことを考える必要がなくなったと考えればあまり痛手ではないかもしれません。むしろいじるスロットが空いて、止む無くあきらめたものを採用するチャンスになるかもしれません。

いずれにせよ、ドラグーンによって補われていた部分がなくなった場合、その部分にどのようなものを当てはめて強みを活かすか、あるいは弱点を補うか精査することで構築を固めていきたいところです。

〇懸念されるウィークポイント

自分にあったコンセプトに寄せていくとはいえ、ブラマジそのものが抱えていてドラグーンで隠れていた弱点が浮き彫りになることになります。今までの弱点だけでなく、デュエリストパックの新規が登場してから新たに出てきた問題点もあります。しかも、この新規登場後ドラグーンの発売まで一か月強の時間差であり精査する時間が少なかったため、体感的にも考察的にも不十分な部分があるかもしれません。そのため、今一度何ができて何が苦手なのかをチェックする必要があるでしょう。ここでは大まかなものを紹介しておきます。

・バック破壊への耐性
これはバック破壊に対して無効にする効果がなくなったことに加えて、バック破壊を通した場合にゲームプランが瓦解する危険性も含めています。ドラグーンとバックの両方を構えるといった厚みがなくなったことは、大きな影響になるでしょう。

・ダメージクロック
ブラマジで短いターンで8000削る上でドラグーンの貢献度はかなり大きかったでしょう。ダメージクロック(相手のライフを削り切るために予想されるターン数や攻撃回数などを指す)が延びるとそれだけ対応策が必要になったり、攻め手を用意することになります。ゆえにクロックを維持して火力を上げるか、ロングゲームでも戦えるようにシフトするか精査する必要があります。

・共有していたギミックの効率
今まではドラグーンを出すこととデッキ本来の動きの両方で活躍させることができたギミックも見直す必要があるでしょう。というのも、ドラグーンが出せなくなったことでギミックの効率が低下している可能性が高いためです。
補食植物ヴェルテアナコンダを利用した融合は、新しく墓地に落としてコピーできる融合を採用しなければなりません。また手札誘発などの妨害に反応しながらアナコンダを作る準備に使えた守護神官マナも、今後はどのような流れに活かしていくかを考えていくことになります。
マジシャンズナビゲートや幻想の見習い魔導師をモンスターの頭数としての計算に比重をおいていた場合、適正な枚数や運用を再検討することで無理のない運用に繋げることも大事になるでしょう。
他にも黒魔術の秘儀でドラグーンを出していた場合、同じ条件で竜騎士ブラックマジシャンは出せるものの、消費や手間に見合ったものであり継続して運用できるものかもキーになる部分です。

・求められる初動の難解さ
デュエリストパックの新規で初動の安定性は増したものの、問題がなくなったわけではありません。マジシャンズソウルズや魂のしもべは強力なカードである一方で、他のカードを使う順番を決めてしまったり融通を利かせにくくする面もあります。
魂のしもべでデッキトップを固定する効果とマジシャンズソウルズの①効果処理の都合でデッキを混ぜることは相反している部分になります。アナコンダや真紅眼融合によってドラグーンを作るのであればある程度これらの使い方は絞られてくる部分がありました。しかし、ドラグーンが抜けると初動の順番の選択をキーとする場面が今までより増えることになると思います。効率よくドローやサーチを行い、着地点に落ち着くことができるかどうかも今後の課題になると思います。

〇新環境での注目株三選!

最後に、新しい構築やコンセプトにおいて注目されるであろうカードを三枚ピックアップしようと思います。構築においてぜひご検討ください!

・超魔導師ブラックマジシャンズ
デュエリストパックで登場した融合モンスターです。ドラグーンが直後に登場したこともあり、やや影に隠れてしまった印象がありますが強力な一枚です。効果はどちらも強烈さや制圧力という面ではドラグーンには劣りますが、ゲームを確実にこなしていく上ではかなり強力です。魔法罠の効果にトリガーするドロー効果は自分でも相手でもトリガーするため、比較的容易にドローすることができます。莫大な枚数を引くわけではないですが、トップ操作効果でいじったカードを引き込んだり、初手を展開に委ねたあとにドローで誘発を引き込んだりといった芸当ができます。師弟の分離効果も合わせると、盤面を動かすきっかけや手数を確実に稼げるため、使い方や立ち回りによってはかなり大きな戦力になります。
融合素材も緩く極端に寄せる必要もないため、採用のしやすさも評価点です。初動で手札の師弟を素材にしながら素早く落として魂のしもべのドロー枚数を稼ぐこともできます。ステータスも準フィニッシャークラスに対応できるため、ブラマジで突破しきれない盤面に重宝します。
安定性を高めながらソースを稼げる地味ながら強力な一枚です。

・融合派兵
エターニティコードで収録されたカードです。ドラグーンの後に登場したため、採用まで至っていない方も少なくないと思います。
ブラマジにおいては、手札デッキから師弟を出す効果が主になります。発動後エクストラデッキから融合モンスターしか出せなくなりますが、効果が成立しなければその制約は受けませんし、出す前は制約が関係ないため、デメリットは比較的軽めではあります。アナコンダへの依存度が下がるという意味でも、このカードを利用しやすくなるのではないでしょうか。
主な役割としては火力補助や融合のアシスタントになります。先攻で利用するには少々使いにくい部分はありますが、速効性を求められる場面では貴重な一枚になります。マジシャンズソウルズでも似たようなことはできますが、それだけでは足りない場面を補えますし、単純に同様の効果のカードの枚数が増えるという意味でもプラスでしょう。
魂のしもべのドロー枚数はもちろん、師弟の絆や必殺技各種の発動条件を満たしやすくなるという意味でも、火力を力強く押し上げる一枚になります。

・聖魔の乙女アルテミス
最後の一枚はデッキビルドパックで登場したリンクモンスターです。
素材がレベル4以下の魔法使いであるため、マジシャンズロッドを素材にすることができます。今まではマジシャンズロッドのサルベージ効果を使うにはブラマジをコストにしなければならない場面も多く、リンク召喚で同様の構えを準備するには、メインフェイズ2にしかリンク召喚できない副話術師クララ&ルーシカを利用する必要がありました。そういった煩わしさがなく、手軽にロッド回収の準備が整うという点がかなり大きいです。
また、同じ黒魔族である黒き森のウィッチも素材にできるため、サーチ効果を起動させやすくなります。ゆえにナビゲートの相方を主の目的として黒き森のウィッチを採用し、仮に初手に握りこんでも、能動的に利用することができます。
他にもアクセスコードトーカーの除去効果の弾を増やすことに貢献できますし、このカードがマギストスモンスターであることを利用して、法典の守護者ワイアスに繋げることもできるようになります。
エクストラデッキにバリエーションを持たせながらメインデッキの動きを潤滑させる、縁の下の力持ちになるカードです。

〇可能性の再検討はさらなる高みへのステップ!

およそ9ヶ月ではありましたが、ドラグーンはブラマジにとって大きな影響を与えて環境の最前列でもひけを取らない戦いに導いてくれました。
今後しばらくはその力を借りることができないことになりますが、今こそ自分のブラマジに何が必要になってどういったことをしていきたいのか見極めて、自分の理想像を仕上げていきたいですね!

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)
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