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「黒魔術の秘儀」に関するあれこれ~Ver.2021秋~

こんにちは、海馬ハルトです(*^-^*)
今回は「黒魔術の秘儀」に関する記事を書いていきたいと思います。
バトルオブカオスの新規や、トーナメントパックでのスーパーレア実装など、注目の高まる一枚です。私の記事の中でも安定して読まれているのが、このカードの新規実装決定時の記事になります。
再度見直すことで、新たな戦術のキーになれば幸いです。

〇性質のおさらい

まずは軽く「黒魔術の秘儀」の特徴をおさらいしておきましょう。
・融合または儀式ができる
・「ブラックマジシャン」をテキストに含むカード
・ノーコストで名称ターン1がない
・速攻魔法
・融合するか儀式するかは選択して発動する
・素材には必ずブラマジかガールを含める
・素材の供給方法は通常の融合や儀式と同様
・召喚先にはいずれも制限がない
・儀式魔法ではないし、「融合」魔法カードでもない

こういった性質を持っています。速攻魔法であるため、バトルフェイズでの立ち回りにかなり有利なのが大きいですね。
また融合や儀式を選んで発動できるため、デッキのスロットを圧迫せず、欲しい時に融合や儀式魔法がないといった面も解消してくれるのが大きいですね。
素材以外の縛りや制約がほぼないと言えるため、通常の融合魔法や儀式魔法に比べると非常に扱いやすい部類ではないでしょうか。

〇見込まれる戦術

続いて、どのような戦術に応用できるかをざっくりと紹介したいと思います。やること自体は融合か儀式なのですが、狙いによってはそのやる意味が大きく変わってきます。

ゲームを作る段階で
・手札の師弟(守護神官)を素材に含めて、墓地に送ることで「魂のしもべ」のドロー枚数を増やす
・「超魔導師ブラックマジシャンズ」を融合召喚し、ドローや師弟の分離効果を利用しながら盤面を整えるきっかけにする
・「竜騎士ブラックマジシャン」を融合召喚することで、魔法罠の破壊を防ぐ
・「マジシャンオブカオス」や「イリュージョンオブカオス」を儀式召喚し、相手への妨害回数を増やす
・「マジシャンズロッド」の①や「マジシャンズソウルズ」の②の効果に「エフェクトヴェーラー」や「無限泡影」を当てられた場合に場から離す

序盤はこういった動きで盤面を形成していくことになるでしょう。特に「魂のしもべ」のドロー枚数を早めに増やすことは、以降の展開に大きく影響するだけに、十分考慮するべきことです。
融合召喚先に関しては、素材の兼ね合いによって出せるモンスターが変動しますが、「超魔導師ブラックマジシャンズ」は素材の条件としても、出した後の利用しやすさとしても安定感があります。上述の「魂のしもべ」に関する理由として出すことも検討しやすいです。また、「マジシャンズサルベーション」や「マジシャンズコンビネーション」がそれぞれ魅力的な効果を持っているため、師弟を揃えることを目的として出すのでも十分な理由になります。とはいえ、このカード自体には何かしら尖った影響力がないだけに、それ以降の展開にどう繋げるかを意識して立ち回る必要があります。

「竜騎士ブラックマジシャン」は素材面でこそ他の選択肢に後れを取りますが、影響力はかなり大きいため、主戦術と据える意思があれば積極的に狙っていいカードになります。「合体竜ティマイオス」の登場もあり、出し方含めてどのように盤面を作っていくか、工夫の仕方は多岐にわたります。

儀式召喚に関しては、儀式モンスターが必須であるため、融合よりもピンポイントに必要とされるカードがあります。ですが「マジシャンオブカオス」はブラマジを名乗りつつ名称ターン1のない破壊効果が付与されますし、「イリュージョンオブカオス」はサーチをしつつハンドとデッキトップ操作、そして「マジシャンオブカオス」とのサイクルは非常に強力です。安定してこの流れに持ち込めれば、儀式を利用しない場合に比べて立ち回りがよりパワフルになります。

場のモンスターを離すという点を利用するならば、一部の手札誘発から逃げるために場のモンスターを素材にして融合や儀式を行えます。「マジシャンオブブラックイリュージョン」の③効果にチェーンすれば、蘇生効果を通しつつ、ブラマジ名義として素材を確保できます。
ただし、他の利用方法に比べて無理をしてソースを吐いているため、展開先や避けたことで得られる結果が十分でなかったり、避けた結果残ったソースが見合ってないことも多いため、多用は避けたいところです。

中盤以降の要所で
・バトルフェイズの追撃
・何かしらの効果の発動にチェーンし、素材にすることでその効果の影響から逃れる
・「永遠の魂」の蘇生効果を利用する準備としてブラマジを墓地に送る
・「永遠の魂」の③効果にチェーンして「超魔導師ブラックマジシャンズ」を融合召喚し、破壊効果に巻き込ませることで師弟を特殊召喚する

中盤以降では、戦闘に関する使い方や動く盤面に合わせて発動していく動きが肝になってきます。

バトルフェイズでの追撃はこのカードの真骨頂と言える部分でしょう。ブラマジデッキでは、あと一手戦闘で欲しいといった場面がよくあります。火力やモンスターの数が足りないが故にフィニッシュを取れない場面は致命的であり、逃したくない勝てる機会は決めてしまいたいところです。儀式なり融合なりで追撃を行えるため、残りの戦闘を熟しやすくなります。出てくるモンスターの火力がある程度は見込まれるので、ライフを削る面でも向いています。「超魔導師ブラックマジシャンズ」は出しやすくある程度の火力が見込める反面、展開によっては微妙に火力不足になりがちでした。ですが、新規で登場した「超魔導戦士マスターオブカオス」のお陰で攻撃力3000と蘇生するモンスターのお陰で超火力の追撃が可能です。
またこの流れで覚えておきたいのが、日和見的に展開をいじれることです。ある程度の目算は立ったものの、そのままフィニッシュまで押し込めるか際どい場合、自分のソースをぎりぎりまで温存できるのは大きいです。元々罠でカードを展開していくことには長けているため、細かく刻みながら様子を伺い、行ける時にガッと攻め込めます。

素材にすることで効果から逃れるサクリファイスエスケープは前述したような流れですが、相手ターンの動きなども含めると非常に多岐にわたります。効果の対象などから外すだけでなく、場から離すことで効果を解除することもできます。

ブラマジデッキで肝になる「永遠の魂」ですが、その効果をどれだけ利用できるかはカギになります。特に「黒の魔導陣」の除外効果も含めると、できるだけ相手ターン含めて1ターンに1回は使いたいところです。そのため、場にいるブラマジを融合や儀式に利用することで墓地に送り、次のターンの蘇生効果を利用しやすくできます。

「永遠の魂」をより利用するのであれば、デメリットも活かしていきたいところです。③の破壊効果にチェーンして「超魔導師ブラックマジシャンズ」を融合召喚すれば、結果破壊に巻き込ませることができ、師弟の特殊召喚ができます。場に師弟が残っている状態で「永遠の魂」を退かされた場合には、結果場のモンスターを残せるため、利用方法として覚えておいて損はないと思います。
ただここでの「墓穴の指名者」による除外は非常にきついため、いつもよりも気を付けたいところです。

〇融合における活用方法

融合召喚で利用する場合、特にどのようなことを考慮していくべきかをここで列挙していこうと思います。

・「超魔導師ブラックマジシャンズ」
このカードの長所は何より、トータルバランスが優れていることでしょう。使う場面が豊富にあるため、いろんな場面で活用できます。逆に、タイミングや用途を意識して構築や立ち回りを決めておかないと、必要以上に頼ってしまい、以降の展開に繋げないこともあります。
新規でフィニッシャーが出しやすく、また種類も増えたため、そちらの役割は素直に譲り、序盤のデッキの回転に貢献してもらうのが良いかもしれません。このカードの詳しい使い方は別記事に記載してあります。
このカードを積極的に利用してきたい場合、「黒魔術の秘儀」は利用回数だけでなく、初手で引き込める確率も加味して多めに採用することも可能です。
また「融合派兵」を採用している場合、このカードを複数採用していればいつでも師弟を特殊召喚できます。師弟を積極的に派兵する構築をされる場合はオススメです。

・「超魔導戦士マスターオブカオス」
バトルオブカオスで登場したフィニッシャーです。蘇生効果や除外効果は非常に強力であり、一気にゲームを終わらせるポテンシャルがあります。
ただし、蘇生効果こそ融合召喚時に反応できますが、除外効果は起動効果であるため、バトルフェイズ中に発動することはできません。ここから鑑みるに、メインフェイズで使うかバトルフェイズで使うかによって、フィニッシュへの流れ込み方はきちんと整理しておく必要があります。

メインフェイズで露払いを兼ねる場合、蘇生効果で出したモンスターをそのままコストでリリースしてしまう可能性が高くなります。特にブラマジの純構築では守護神官や「合体竜ティマイオス」など、光属性が絞られてしまう可能性が高く、蘇生も単独では不可能です。したがって、光属性を蘇生しコストにすると、フィニッシュに必要になる攻撃力が不足する可能性が高くなります。幸い直接攻撃を叩き込む準備は今までよりもしやすくなった分、「永遠の魂」や「マジシャンズナビゲート」、「死者蘇生」などで戦力を補充したいところです。
また、こういった経緯を逆算して、事前に削っておくべきラインを決めておくと、序盤の立ち回りにも余裕が出てくるしょう。攻撃力3000が幸いし、ブラマジ1回の直接攻撃が通れば、ちょうどこのカードとブラマジでジャスト8000です。

バトルフェイズで展開する場合、墓地に大型モンスターが存在する場合ならば、かなり使いやすくなります。
除外効果をバトル中に使用できないですが、直接攻撃を通せて、追撃が通れば勝てる場合は利用しない手はありません。このカードの攻撃力は高いですし、「幻想の見習い魔導師」による火力補助もできるため、このカードにモンスターとの戦闘を任せて、後続は蘇生したモンスターに譲るといった方法も可能です。

蘇生対象として注目なのが、新規で登場した「クロニクルマジシャン」です。まず、このカードの融合召喚でも特殊召喚効果が反応できます。蘇生効果でブラマジを蘇生しても特殊召喚できますし、何より「クロニクルマジシャン」そのものを墓地から特殊召喚できます。ブラマジがいる状態で蘇生すれば攻撃力を上げられる上に、自身の効果で出た時の様に守備表示にならないため、総合火力はかなり上がります。

魔法カードの回収効果もありますが、このカードを出したらそのまま一気に勝ち切るくらいの勢いで運用していくのがベストでしょう。仮にこのカードを退かされた場合でも、「黒魔術の秘儀」を回収することで盤面を立て直した追撃やフットワークなども可能です。ですが、ソースの関係でなかなか繋がりにくいため、やはり一気にフィニッシュに持ち込んでしまいましょう。

・「竜騎士ブラックマジシャン」
「合体竜ティマイオス」の存在で召喚方法が増えたカードですが、やはり召喚を狙う場合はある程度サーチや展開を寄せていくことになります。ティマイオスの2枚で出すのが比較的簡便であり、素材の問題もクリアしやすいため、現状「黒魔術の秘儀」で出す意図としてはやや後れを取ります。
ですが「合体竜ティマイオス」の存在はやはり大きく、バトルフェイズの追撃に「竜騎士ブラックマジシャン」を参加させやすくなりました。「超魔導戦士マスターオブカオス」とは異なる召喚条件ですし、盤面の素材次第ではこちらに役割が回ってくることもあります。
もしバトルフェイズ中に「永遠の魂」を破壊されそうになった場合、急遽こちらに融合召喚することで被害を抑えることもできるため、覚えておきたいところです。
もし火力をより出していくならば、同じ状況でも「呪符竜」がより貢献できます。戦略次第では「呪符竜」も検討してみてください。

・テーマ外の選択肢
「黒魔術の秘儀」は素材に師弟が含まれていれば、テーマ外のカードでも融合召喚が可能です。自分に合ったもので取捨選択が可能な範囲ですので、好みで採用してみるといいと思います。
・スターヴヴェノムフュージョンドラゴン
→戦闘優位、盤面一掃
・ガーディアンキマイラ
→火力、ドローおよび破壊による調整
・始祖竜ワイアーム
→高い防御性能

〇儀式における活用方法

続いて儀式に関してです。儀式に関しては比較的素直に利用することが可能ですが、出すモンスターのレベルによってコストの枚数が大きく変動します。したがって、できるだけレベル7以下の儀式召喚を狙うことで、コストを最小限にすることができます。「イリュージョンオブカオス」は儀式の重要性に関わらず採用されやすいカードであるため、出すこと自体は難しくありません。
逆に、闇雲に儀式を行っても、費用対効果に見合った盤面ができるか怪しいところがあります。そのため、融合召喚とは異なり、どういう目的で関与していくかを考慮した上で、バトルフェイズでの追撃などを足していくといいでしょう。

・「マジシャンオブカオス」
目下ブラマジの動きに最も適したカードでしょう。ブラマジとして扱えるのも大きく、魔法罠に反応して破壊する効果も名称ターン1がないのが魅力的です。このカードを素材に再度「黒魔術の秘儀」を使用するのも面白いですね。
そして今までは利用するには齟齬が懸念されていたカオス儀式モンスターの特殊召喚効果ですが、「イリュージョンオブカオス」のお陰で、一気に親和性と実用性を兼ねた効果になりました。
儀式を中心としないまでも、「イリュージョンオブカオス」のサーチとして「儀式の準備」を採用するのであれば、より安定した運用が可能でしょう。

・「イリュージョンオブカオス」
儀式モンスターでありながら、儀式召喚しなくても採用する価値のあるカードです。もちろん無効効果も魅力的ですが、無効範囲や儀式で使用したカードの費用対効果を考えると、必要以上に狙うのは得策ではありません。
ですが「マジシャンオブカオス」の効果で特殊召喚し、自身の効果でブラマジとなった「マジシャンオブカオス」を蘇生する動きが成立すると、かなり手数が増えます。もし狙える状況が来たら、積極的に狙ってもいいでしょう。

・テーマ外の選択肢
正直、必要以上に他の儀式を狙うのは事故を産みやすいため、オススメするカードは限られます。特にレベルが7以下ではかなり絞られるため、選択肢にあるくらいの立ち位置で問題ないでしょう。
以下はいずれもドラゴン族であるため、融合への転用も可能です。

・古聖戴サウラヴィス
→誘発として使用可能、特殊召喚無効効果も優秀
・オッドアイズグラビティドラゴン
→魔法罠バウンス、バーン効果
・黒竜の聖騎士
→デッキから「真紅眼の黒竜」をリクルートし、「超魔導竜騎士ドラグーンオブレッドアイズ」の破壊効果を増やす
(記事執筆時、「超魔導竜騎士ドラグーンオブレッドアイズ」が禁止のため不可能)

〇高まる魔力で敵を撃て!

今回は「黒魔術の秘儀」をより深く解説していきました。
まだまだ使用可能な場面や用途が多く、計り知れないほどのポテンシャルがあります。このカードを上手に使えるかどうかで、勝敗の境目を超えられるかが決まる場面も多いだけに、応用を利かせて、マスターオブマジシャンのデッキに相応しい動きを磨いていきましょう!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました(*^-^*)
ご意見ご感想お待ちしておりますm(__)m

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