世界代表司教会議シノドス:これからの枢機卿たち、ヨーロッパはカトリック教会の新たな『周辺』になりつつあると語る
Synod of Bishops: future cardinals say Europe is becoming the new "periphery" of the Catholic Church
10月8日、三大陸の枢機卿候補者たちは、司祭の召命の豊かさや喜びに満ちた信仰など、南半球の教会には西側と分かち合うべき無形の賜物が数多くあるとの見解を示した。彼らによれば、ヨーロッパは教会の『周辺地域(periphery)』になりつつあるという。「教皇が『周辺地域』について語るとき、私は『周辺』が動いていると思う。(中略)おそらくこれらの(教会の)『周辺地域』はヨーロッパに向かって動いているのだろう」と東京の大司教タルチシオ・イサオ・キクチSVD(菊地 功)は、バチカン広報室で行われたシノドス司教会議に関するブリーフィングで、アメリカの通信社CNAの質問に答えた。
日本の枢機卿候補がヨーロッパ以外の教会の貢献について述べたこの発言は、ブリーフィングに参加したコートジボワールのコルホゴの大司教イグナス・ベッシ・ドグボ(Ignace Bessi Dogbo, Korhogo)とブラジルのポルト・アレグレの大司教ハイメ・スペングラーOFM( Jaime Spengler, Porto Alegre)によっても繰り返し述べられた。彼らはシノドスの参加者であり、教皇フランシスコが6日に発表したように、他の18人の候補者とともに、12月8日の会議で枢機卿に任命される。
新しく着任するコートジボワールの聖職者イグナス・ドグボ大司教は、「アフリカの教区から来た私たちは、物質的な観点からは貧しいように見えるが、精神的にはとても豊かだと言える。そして信仰は喜びとともに生きている。これは、私たちが教会全体と分かち合わなければならないものである」と述べた。彼はまた、アフリカの教会における数多くの司祭召命という大きな恵みについても言及した。
菊地大司教はまた、アジア諸国における召命の多さに注目する一方、残念ながら日本がその中に入っていないことを悲しそうに認めた。「シノドスのある会議で、私たちは教会から教会への、つまり持っている者から持っていない者への贈り物の交換について話し合った。以前は、お金や資源のある豊かな教会が、アジアやアフリカの貧しい国々を支援していると理解されていた。しかし、これらの大陸から司祭の召命が増えるにつれて、発展途上国から先進国へ、贈り物の交換も変わりつつある」と東京からの将来の枢機卿は指摘した。
ブラジル司教全国会議の議長であり、昨年からはラテンアメリカ司教協議会(CELAM)の議長でもあるスペングラー大司教は、ブラジルをはじめとするラテンアメリカ諸国は現在、ドイツやイタリアなどからの移民がラテンアメリカ大陸に到着した記念日を祝っていると述べた。
「これらの移民たちは、ラテンアメリカで、私たちとは異なる歴史的背景の中で、福音宣教のプロセスを推進し、それを非常にうまくやった。今日、私たちの国にキリスト教の伝統が力強く息づいているとすれば、それは移民たちのおかげだ」。
大司教は、「移民たちは勇敢にも自分たちの国を離れ、場合によっては200年以上前に海を渡り、当時はほとんど何もなかった大陸にたどり着いた。しかし、最も重要なことは彼らがカトリックの信仰を持ってきたことだ」と指摘した。
「伝統的にキリスト教を信仰している国々の教会にとって今日の課題は、どのようにして信仰を次世代に伝えるかを理解することである」と彼は述べた。
Vatican/ Fr. jj