アメリカ:信者は『霊的な父』を再発見する - 聖ヨセフ
USA: Faithful rediscover their "spiritual father" - St. Joseph
2020年に出版されたドナルド・キャロウェイ神父の著書『Consecration to St. Joseph: Miracles of Our Spiritual Father/聖ヨセフへの奉献』、この本は世界中の多くの信者を霊的に刺激し、教会で最も重要な、この聖人の再発見は続いている。アメリカでは、聖ヨセフの祝日(今年は20日)に関連して、聖ヨセフに対する関心が高まっていることが、この日のNational Catholic Register/ナショナル・カトリック・レジスター誌に3つもの大きな記事が掲載されていることからもわかる。
最初の記事は、最近、出版された本『The Life of St. Joseph as Seen by the Mystics/カトリック神秘主義者から見た聖ヨセフ』についての考察で、2番目は『Seven privileges of devotion to St. Joseph/聖ヨセフへの奉献の7つの特権』について、3番目は聖ヨセフに捧げられた連祷を詳しく説明している『St. Joseph, Terror of Demons, Pray for Us! /聖ヨセフ-悪魔の恐れ、私たちのために祈ってください』である。3番目の記事の著者であるケリー・マーカム(Kelly Marcum)は、「主イエスの守護者は、人間の弱さを軽蔑することを好むサタンを力強く撃退するため、特に現代社会において重要な存在である」と述べている。
ケリー・マーカムは、若い妻そして母であり、カトリックを固く信じており、『Gratia Plena Institute/グラティアプレナ研究所(Full Grace Institute)』を設立して、中高生に「本物のフェミニズムとは何かというカトリックのビジョン」を示すことを自分に課している。家庭と教会全体を守る聖ヨセフの『戦略』への関心は、逆説的に言えば、彼女が、キングスカレッジロンドンの戦争研究学部(King’s College London, The Department of War Studies)で防衛論などを学んだことに由来するのかもしれない。
現代の地獄の力との戦いにおける聖ヨセフの戦略は何か、なぜ彼に捧げられた連祷で「悪魔の恐れ」と呼ばれているのか、という問いに対する答えは、彼の人生に関連して何度も使われた聖書の表現、「彼(ヨセフ)は立ち上がって天使が命じたことを行った」にあると著者は考えている。天使は時として、私たちに大きな試練を与える。ヨセフは、小さな静かな村での静かな、「平凡な」生活を夢見ていたに違いない。しかし、彼はこの天使の挑戦を何のためらいもなく受け入れた。ここが重要な点だが、ヨセフは様々な疑問や不安を悪魔の餌食にすることを決して許さなかった。神の御心に従うことに、一瞬の迷いも計算もないヨセフの行動は、悪魔にとってなんと不可解で、苛立たしかったことだろう。彼はただ「主の使いが命じたとおりに、その妻を受け入れた」(マタイ1:24)。
「恐怖と優柔不断の時、私たちは不幸にも悪の力に最も脆弱になる。神の意志を知っていながら、それを実行する能力とその先の結果に対する恐怖や信仰の欠如によって、神の意志から逸脱してしまう。この重要な瞬間にルシファーとその手下は最も激しく攻撃し、この神の意志が私たちに全く届かないようにしようと絶え間なく働く」とカトリックのジャーナリストは書いている。
彼女は、現代においてこの聖人の役割が大きくなっていることに注目し、読者に「神のために何かをすることをためらわず、聖人の執り成しによって勇気ある人生を送る」よう呼びかけて記事を締めくくった。また、「教会や家庭の危機、人間のさまざまな弱点が私たちを圧倒するとき、私たちは常に聖ヨハネに頼ることができるし、そうすべきだ」と強調した。今日の世界において、私たちが神の摂理によって、私たちに与えられた務めを果たそうとするとき、聖ヨセフは、私たちの偉大な執り成し手、協働者となってくれる。
Fr. jj (KAI Tokyo) / Washington
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