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愛猫 闘病日記・5週目②

前回からの続きです


お分かりだろうが、猫を預けた後の仕事なんて仕事にならなかった。お客様が来た時以外はずっと泣いてた。情けない事だが涙が勝手に出て止まらなかった。自己嫌悪と後悔と悲しみと…もう何で泣いてるのかよくわからない。

マスクがあってよかった。

とりあえずめっちゃ思った。化粧も落ちるし顔がパリッパリだった。たぶん瞼も腫れてた。

そんな一日を過ごし、夕方に兄と猫を引き取りに行った。猫は相変わらずぐったりしてたけど、迎えに来たことが嬉しそうだった。先生からリンパ腫の説明を聞いて、今後の抗がん剤の説明を受けた。

まずは週に一度投薬するのを4回続けてやる。

その後は3週間に一度の投薬ペースになる。

とりあえず最初の4回でかなり腫瘍は小さくなるはずで、その後は言い方悪いけども再発を待つような感じになるそうだ。

抗生物質の飲み薬を毎日飲ませなければいけないと言われて、錠剤の飲ませ方を教えてもらった。粉薬は本当に無理…。

猫を引き取って帰り道、兄が猫の錠剤の飲ませ方の動画を見つけてめっちゃ有難かった。とりあえずこれをトライしてみよう、てかこんなんあるんか。もっといろいろ見なきゃいかんね。

帰宅後、父はめっちゃ切なそうに猫を撫でていた。家族で夕飯をとりながら、みんなでカンパして猫の治療費にあてようと話した。

話は変わるが、私はへびさんという東京の友人と毎週2回動画配信をやっている。ちょうどこの日が配信の日だったのだが、へびさんは「今日は配信じゃなくて電話にしよう」と言ってくれた。週に2回話しているから猫の状況変化もよく知ってくれていて、めっちゃ話した。病院のこと、抗がん剤のこと、悩んで投薬を決めたけど良かったのかわからないこと…。

「そんなの悩むし、私は(投薬で)良かったと思うよ」

そう言ってもらえてとても有難かった。私も泣いてボロボロだったけど、へびさんも泣いてボロボロだった。本当に得難い友達だと思った。

電話を終えて、寝る前にへびさんから動画が届いた。タロットで猫の気持ちを占ってくれたのだ!もうその気持ちだけで泣きそうだった。

要約すると

「人間は状況みていろいろ考えて悩んでて、猫も一緒にそれを見てる。けども、猫の気持ちのカードはHappiness。一緒にいるだけで幸せ」

という事だったのだが…すごい、めちゃくちゃ心に響いた。

猫は言葉がわからないから人間はどうしてあげたらいいか悩むけど、猫にとっては具合良い時は「ゴキゲン♪」で、悪い時は「ダルイ…」

そして、人と一緒に居られれば「幸せ」

ただそれだけだったんだなって。

もうこれを指標にして猫をみていこう。

あんまりツライ思いはさせないで、なるべくゴキゲンに、人と一緒に居て「幸せ!」て感じられるように。そうやって生きていかれるように。

その為に頑張ろうと思った。


この言葉がなかったら、未だ迷って迷って仕方なかったと思う。本当にありがとう、へびさん。


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