ティアムーン帝国物語

書いた記事が消えてしまったみたい……

とにかく面白い小説。おすすめ。

ヒロインは決して頭がいいわけではないけれど、一生懸命に考える。ギロチンから逃げる方法を。

彼女はギロチンで死んでから、自分が凡人だと理解しているし、周囲の人たちが天才だと知っている。そこに歯向かおうとは思わない。彼女は常に「挽回の機会」を求めている。過ちを侵さないであろう天才たちに向けて、挽回のチャンスをほしいと訴えている。それが本書のメッセージなのだろう。

監禁のうえギロチンにかけられる。臣民たちに憎まれ、自分の兵にギロチンにかけられた。そんな過酷な人生を送ったのだから、ギロチンから必死に逃げるのは当然。そんな彼女だけど、アンヌへの思いだけは本物。彼女には何か恩返しをしたいと思ってる。常に自分ファーストでも、アンヌに対してだけは自分を差し置いて、アンヌのために何かをしたいと思ってる。本気で。

このシリーズ、本当に最高に面白かった。

彼女が選んだのがアベル王子というのも、良かった。凡人と凡人のカップル。打算から選んだのに、本気で恋しちゃってる。20年以上の人生経験のあるミーアが本気で12歳だか14歳の男の子に。

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