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はるという名の猫
なんだか、元気が出ないときに
はるのお腹にほっぺを寄せる
はるの毛は柔らかい
ふわりとした感触が優しくて
ほっとする
はるがざらざらと頬やら額をなめる
はる~~、ありがとうね~~と
私ははるの頭をなでる
しかし、はるは私を癒そうとか
慰めてくれているわけではない
ただ、その場所がその時に居心地がよく、そこに居るだけ
私がしつこくすれば
さっさとどこかへ場所を移す
はるは猫として
ちゃんと猫でいるだけだ
私がどんな気持ちでいようが
はるは知ろうともしないし
知ったところで、はるが自ら寄ってくるのは、お腹が空いた時である
はるは立派に猫である
あるがまま、そこにいる
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