十七歳の秋 通り過ぎた青春
孤独で辛くて怖いのは、この世で自分だけだと思っていた。
ひとの孤独さ子供も大人も、本当はみんな孤独で、
辛くて怖いと思う瞬間がある。一方で、
その弱さを誰にも見せたくないというプライドを抱え、
誰にも見せてはいけないという虚勢を張っている。
それを認め、さらけ出せる相手というのは、
人生においてなかなか出会えるものではない。
そしてこの作品からも分かるように、
その相手というのは家族であるとは限らない。
宮田と奥沢は互いをライバル視し、
どこかに相手の弱みを見つけようと