Sは兄2人姉1人がいる末っ子でした。長兄は海外駐在員、次兄は親の会社を継ぎ、姉は国際結婚をして海外居住という、確かにS以外は皆さん素晴らしい方々ばかりのようでした。
Sはというと、その兄・姉の悪口三昧だったようです。さすがに会社でそのようなことを言いまくるというシーンはなかったものの、何かスイッチが入るとランチの時でも一人で30分ぐらいまくし立てるようなことがあり、辟易していると…
あれじゃあ家族のお荷物というか、もう完全に見限られていてもおかしくないのでは?というのが3人の見解でした。

では親がおかしいのかというと、あまりそういうふうでもなさそうで…
父親は確かに社長らしいといえば社長らしいところもあるようですが、母親はいたって普通。
Sが自慢たらたら持ってくる自作弁当(週に1度ぐらいの頻度)を見ても、食材をきちんと揃えてくれそうな母親という感じでした。

しかし後日、Sから聞く話と全く違う家族の風景が垣間見えることがあったのでした。

流行に乗ることに必死になっているSは、ブログを作って3人に自慢していたそうです。そしてある日、ホームパーティの様子を写真入りで載せたから見てほしいと。

日頃、セレブっぽい雰囲気を必死でアピールしてたので、なるほどホームパーティね、と見てみると、なんと刺し身も寿司もスーパーで売ってるプラパックそのままで並べ、あとはファミレスのケータリングですか?というチープな、今どき小学生の誕生日会でももうちょっとなんとか…というものでした。

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