■人柄で勝負しない
人柄で勝負はしないと決めている。
というか、起業して人を雇った時に、そう決めた、という言葉の方が正確かもしれない。
「いい社長ってどんな社長だと思いますか?」
起業志望の女性たちにセミナーで問いかけた時、多かった答えは、
「ついていきたくなる人柄」
「考え方が素晴らしい」
「徳が高い」
など、すごく大切な答えが多かったが、
私は、自分の苦い経験をもとに、反射的に、
「いい社長とは黒字にできる社長」
と、あえて答えたのを覚えてる。
起業してて、経営していて、多くの人をマネジメントして、関係者が増えていくとき、人柄はもちろん重要だけど、「人柄だけでは勝負に勝てない」「人はついてこない」と思うようになったからだ。
(倫理観や道徳観がもちろんベースにあってのことだけれど)
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2000年に26歳で起業した私は、女性起業家が少ないということで先行者メリットを享受した。
「覚えてもらいやすい存在」というのは仕事をする上で最強の強みだと思う。
一度会ってみたい
一度仕事をしてみたい 一緒に働いてみたい。
そんなチャンスに恵まれていることは、自動営業装置があるようなも。光栄なことであるが、リスクもある。
認知は、会った人の期待に応えられれば、加速する、
逆に、会った人の期待を裏切れば、失速する。
ただそれだけなのだ。
そもそもあるステレオタイプな見方をいい意味で助長するには、「結果を出せる力」しか無いのだと思ってる。
もちろん人間がピンチに陥ったり、大失敗した時に助けてもらえる、許してもらえるのはその人柄のせいかもしれない。
でもその裏には、その人を助けることでメリットがあるから生かしておこうと思う人だっているのはビジネスの世界の現実だ。
人柄がきっかけで意気投合するかもしれないけれども、
長続きする良好な関係には、結果を出せるというのが強みになる。
「この人についていこう」と社員が思うには、「この人なら豊かにしてくれる」という幅広い思いもセットだと思う。
人生を楽しむには、感覚で十分かもしれないが
人生を乗りこなすには足腰の強さも重要ではないかと思う。
そしてなんとなく周囲を見渡していての推測なのだけど、最初は「人としてどうなのか」な的な見方をされる起業家でも、結果を出していくうちにつれ、周囲に「やりおるな」と認めれ、その結果、余裕がでて、人柄も円満に育ってくるという流れも少なくないのではないかと思う。
とはいえ、私も、最低限、会った人をがっかりされないだけの人柄を備えようと思っているが、冒頭の意識は忘れないようにしたいと、時折強く刻む。
ふと、思い出したので書いてみました。
皆さんはどう思いますか?
「元気になる」とおかげさまで好評のラジオ番組?!やっています。
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