これまでのウマ娘から考えるメインストーリー第2部後編、その先
はじめに~ウマ娘のこれまで~
「ウマ娘 プリティーダービー」が発表からリリースされるまでの間、サンデーレーシングや金子氏の競走馬であろうウマ娘がしれっと存在抹消されたり、事前登録開始2周年を迎えたりとその歴史はまさに波瀾万丈であった。
度重なる炎上を重ねながらも着々とコンテンツを広げていき、ついには2周年で社台レースホースの門戸が開いた。
その後1年の間に社台グループオーナーズ(吉田照哉氏名義)、サンデーレーシング、キャロットファームとノーザンファーム系統の馬主所有の競走馬が実装された。
3周年では「コントレイル」や「キズナ」で知られるノースヒルズ系統の競走馬達が複数実装された(ノースヒルズマネジメント名義、前田幸治氏名義、前田晋二氏名義それぞれで)
金子真人氏やシルクレーシング、ロードホースクラブなど未だ登場していない優駿達の馬主もまだまだいるが、「ウマ娘」というコンテンツはある程度競馬界に浸透して来ているように思える。
そんなウマ娘のゲームアプリで読むことのできるシナリオには大きく3つがあり、それぞれのウマ娘の育成シナリオ(個別のストーリー)とチーム所属のウマ娘達を描いていくメインストーリー、季節(周年)のイベントストーリーがある。今回取り上げるのは2つ目「メインストーリー」である。
第2部 チーム「アスケラ」編 その要素
リリースから大体1年半でメインストーリー第1部チーム「シリウス」編が完結した。そこから更に1年半ほどが経過したウマ娘3周年にてメインストーリー第2部がスタートした。
メインストーリー第2部では「ティアラ路線」が大きなテーマとして描かれている。前編を終え中編の公開を待っている今日この頃だが、このメインストーリー第2部の着地点はどこになるのだろう?と思う。前編でラインクラフトを主人公に桜花賞、NHKマイルを描いた。中編はシーザリオ主人公なのでオークスとアメリカンオークスを描くだろう。では後編は?牝馬三冠の残り1つ、秋華賞を描くのが丸いだろうが秋華賞勝ち馬はエアメサイアであり、チームアスケラ所属ではないのがネックだ。
そもそもチームアスケラはネームドキャラが3人しかいない。キングヘイロー、ラインクラフト、シーザリオだ。
すでに活躍が描かれたキングヘイロー、前中編主人公のラインクラフトとシーザリオ。つまり「後編はまだ見ぬ新たなウマ娘が主人公となる」と考えられる。
これで「後編はティアラ路線のブエナビスタ主人公で〜す!!」とかなったらお笑い草なのだが、チームアスケラには「ティアラ路線」とは別にとても大きな要素がある。
表のティアラ、裏の福永
そう、福永祐一の要素である。チームアスケラ所属の名有りウマ娘はキングヘイロー、ラインクラフト、シーザリオであり、福永氏が騎乗した競走馬だ。さらに「アスケラ」は射手座の星、そして福永氏も射手座である。偶然だぞとは言いたくなるが、偶然かギリギリのラインを突いてきている。
ところで、メインストーリー第2部の着地点は冒頭でシーザリオが語っていた2020年ジャパンカップなんじゃないの?と思う方もいるだろう。
第2部冒頭でシーザリオは「伝説のレース」について語っている。
ここで語られている「伝説のレース」とは皇帝を超える芝G1級競走8勝を挙げた牝馬三冠馬アーモンドアイ、親子で無敗牡馬三冠を成し遂げたコントレイル、史上初の無敗牝馬三冠を達成したデアリングタクトが一堂に会した「2020年ジャパンカップ」の事であろう。
「繋がるまでの道のり」というシーザリオの話をそのまま受け取って考えてみるとメインストーリー第2部後編で伝説のレースを描いて2部完結としてもおかしくなさそうなのだが、このレースが伝説たる所以である「三冠馬三頭の激突」を描くのなら、やはり三冠馬それぞれを主人公にした話を描いた後に伝説のレースをして欲しいという勝手な願いがある。
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伝説のレースにかける個人的な想いはさておき「2020年ジャパンカップ」に繋がりつつ先述した表要素と裏要素を満たせる、後編で主人公を務めそうなウマ娘を挙げていく。
1.フサイチパンドラ
ティアラ路線を歩んだエリザベス女王杯勝利馬。アーモンドアイの母。
フサイチパンドラは「福永氏騎乗」で「ティアラ路線」を歩んで「2020JC」に繋がる「ラインクラフト達の1つ下の世代」の競走馬というチームアスケラ打って付けの存在だ。
匂わせがあったコントレイルではなくフサイチパンドラを第一候補に推すのは、アーモンドアイに繋がりを持たせる為である。
デアリングハート経由で繋がりを持たせることが出来るデアリングタクト、福永祐一の終着点でありディープインパクトとの親子三冠のコントレイルに対してアーモンドアイは現状ウマ娘との繋がりがない。
ティアラ路線で道を示すべく走るラインクラフト達を描き2020JCに繋げるのが第2部だというのにその2020JCで勝利するティアラ路線のウマ娘をなんの繋がりもなく出すとは思えない。クラフト達の思いを受け継ぎフサイチパンドラが走り思いはまたアーモンドアイへと…となれば綺麗に第2部を締めくくりつつジャパンカップへとバトンを渡せるだろう。後単純に06世代が現状カワカミプリンセスしかいないんでもっと増えて欲しい。
フサイチパンドラの馬主である関口房朗氏は現状が不明(フサイチコンコルド主戦騎手の藤田伸二氏がYouTubeで「亡くなられた」と話してはいる)なのがネックだが、アイネスフウジンなど馬主が亡くなられている競走馬も実装できているので家族に話を通しているのだろうか。(3.5周年記念のぱかライブTVでバブルガムフェローの登場が発表されそれと同時に「四天王」の存在が示唆されたが、四天王を登場させるならフサイチコンコルドも欲しいところ。だからフサイチ競走馬ワンチャン許可取れていたり…?と期待)
肝心のアーモンドアイの馬主シルクレーシングは9/8現在ウマ娘には登場していないのだが、社台RH、サンデーレーシング、キャロットというノーザンファーム系統が許可出しているので時間の問題ではないかと思う。
2.コントレイル
親子揃って無敗三冠馬。伝説のレースに出た。
「繋がる」どころか当事者が登場しちゃってるのだが、ラインクラフトがNHKマイルカップを走り終えた後しれっと飛行機雲が登場したり匂わせがすごい。
コントレイルの馬主はノースヒルズマネジメントから前田晋二氏に移ったがそれぞれスティルインラブ、ノーリーズンが登場しており馬主的には問題ないのも嬉しい。「現役種牡馬」であるという点で許可が出るかは少し怪しいところもあると思うが…
しかしコントレイルの懸念点として「そもそもティアラ路線関係ない」というのと「ディープインパクトが欲しい」というのが挙げられる。
20年ジャパンカップまでのコントレイルの物語性として「親子で成し遂げた無敗三冠」というのが大きい。アニメ2期で描かれたトウカイテイオーの物語も「シンボリルドルフのように無敗三冠を成し遂げる」というのが始まりにある。憧れの存在としてディープインパクトを出し、それに憧れるコントレイルという関係性は描きやすいだろう。しかしディープインパクトもコントレイルも共にクラシック路線。第2部がティアラ路線のウマ娘達の物語とされているのに後編でクラシック路線の主人公を出すのか?となってしまう。
加えて先述したコントレイルのドラマ性故にディープインパクトの存在が必要になってくる。しかしディープインパクトの馬主は金子氏である。インターネット上では「ウマ娘化を拒否した」など色々出てくるが真偽は定かではない。ディープインパクトはラインクラフト達の同期なのもあり、いい感じに導線を作れそうなので出てきてもらえれば嬉しい限りなのだが。
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フサイチパンドラ、コントレイルの他にエピファネイア(シーザリオの子、デアリングタクトの父)も考えたのだが、ティアラ路線関係ないしデアリングハートがいる以上タクトにあまり繋がらなさそうと思い省いた。しかしシンボリクリスエスとシーザリオが親だしタクトだけでなくエフフォーリアに繋がりこれからのウマ娘がどんどん広がりそうだし13クラシックの馬主が全員ウマ娘実装済(エピファネイア、キズナ、ロゴタイプ)なのでいずれ来そう、てか来いお願いします。
伝説のレース以降はどうなる?
私的には第2部後編の主人公はフサイチパンドラ本命なのだが、いずれ来るであろうメインストーリー第3部、その先はどうなるのだろうか。アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトそれぞれを主役にして2020JCに至るストーリーを描いて欲しいと先で述べた。2020JCは競馬史の中でもとても大きな出来事だ。それが描かれるのが第2部後編なのか第3部なのか第4部に行っても描かれていないのかはまだ分からない。メインストーリー第1部ラストでデアリングタクトの顔見せをしたので、2部ラストでコントレイル顔見せ、3部ラストでアーモンドアイとかやってくるかもしれない。しかし第2部冒頭であんなに期待を煽る出し方をした以上、いつかはウマ娘で2020JCが行われるのだ。行われるよね?
ではそれを描いた後はどこをメインにする?
現代の競馬での頂上決戦というカードを切ってきた今、真っ先に考えられるのは「時代を遡る」事ではないだろうか。
現状、ウマ娘において最も古い実装キャラクターは77年世代のマルゼンスキーである(2024/09/08現在名前のみ登場しているスピードシンボリは66世代)78~82世代のウマ娘は登場しておらず、83世代のミスターシービー、カツラギエースからは各世代から1人以上ウマ娘が登場している(1989,2017~19世代除く)
スピードシンボリがラークシナリオではトレセン卒業生みたく描かれていたが、スピードシンボリ現役時代やマルゼンスキーよりも前の世代だったりマルゼンからラモーヌという1人2人しかウマ娘が実装されていない世代で同期を追加しつつストーリーを組んでいくのではないだろうか。
セントライト以来の三冠を成し遂げた64世代のシンザン、ウマ娘運営に逆オファーをかけたタイテエムら花の47年組がいる72世代や競馬ブームを巻き起こした73世代ハイセイコー、TTGCの76世代とまだウマ娘未開拓の世代はこんなにある。
すでにウマ娘化されている世代でもマルゼン〜ラモーヌ辺りは同期がかなり少ない、ていうかシービーとエースの83世代以外各世代1人しかいない。その83世代にはマイルの皇帝ニホンピロウイナー、天皇賞秋でシンボリルドルフを破ったギャロップダイナ辺りはとても欲しい。ギャロップダイナを出すならシャダイソフィアも実装して欲しいところだ。
ラモーヌがいる86世代には社台ファーム初のダービー馬となったダイナガリバーやニッポーテイオー、ダイナアクトレスなどが有名どころである。
シリウスシンボリがいる85世代もミホシンザンやサクラユタカオーが登場して欲しいところだが、ミホシンザンはシンザンいてこそな感じするので、やはり世代をもっと広げて欲しいのだ。
育成シナリオを見てもシンボリルドルフがデビュー前から生徒会長になってるのが結構違和感あるのでルドルフの前生徒会長も出して欲しい。
実装キャラ最古のマルゼンスキー〜最新のデアリングタクトまで43年の間がある。それくらいをウマ娘世代の限度だと考えてみるとシンボリルドルフ(84世代)から43年前はなんとちょうどセントライトの世代(41世代)なのだ。偶然だぞと言われるだろうし実際こじつけに近い。セントライトとルドルフが生徒としているなら51世代のトキノミノルはどうなってんだってなるでしょう。でもドリームジャーニーのシナリオでは64年ぶりのティアラ路線でダービー勝利って言われてるから訳が分からない。
終わりに
メインストーリー第2部中編がシーザリオ主人公だと発表され「後編どうすんの?」と勢いのまま書き連ねた駄文だ。05世代や2020年ジャパンカップの話をしてたつもりがいつの間にかセントライトまで遡ってしまっていて恥ずかしい限りだ。
競馬を元ネタにしているウマ娘は馬主の許可が取れる限り無限にコンテンツを拡張できる。競走馬にはそれぞれドラマがありそれはこれから生まれ走る馬でも変わらない。
ウマ娘には史実で悲しい最期を迎えた馬を救ったり勝ち取れなかったレースを勝たせてくれたり「夢」を見せてくれる。これからもウマ娘にはウマ娘ならではの「夢」を我々に見せて欲しいと願い、この文章を締める。
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追記:2024/09/13
メインストーリー第2部中編のPVが公開されましたがエピファネイア来るでしょこれ??
タイトルが「盛夏の星、晩秋の華」と「秋華」が入っているので秋華賞も中編で描きそうな気が。ほんと後編何するんですかね。ラインクラフトは秋華賞出走しますがエアメサイアの2着に破れてます。ですが最後の勝ち鞍である阪神牝馬ステークスは2着馬エアメサイアなので中編は秋華賞直前までってやって後編で秋華賞→阪神牝馬といけば前中後編2レースずつ05世代で綺麗に描き切ることができるんですよね、今回の記事をちゃぶ台返ししてしまうんですが。
「05世代だけで2部描ききれそうやん!」って気持ちと「シリウスみたいにどんどん新メンバー来てほしいし『繋ぐ』テーマにした第2部で新メンバーが来ないのは嘘でしょ⁉︎」と心がふたつあります。
後編Ⅰとか後編Ⅱみたいにさらに複数エピソード描いてくれませんかね?
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追記 2024/09/20
いや〜。メインストーリー第2部中編、見ましたか?
秋華賞どころか阪神牝馬ステークスまでやってしまうとは…
前編ではコントレイル、中編ではエピファネイアやダンスインザムード、メジロムサシなどなどかなり多くの匂わせがありましたが外から来たのはフサイチパンドラ。2020JCの勝ち馬であるティアラ路線のアーモンドアイを出すのに欲しい競走馬なので嬉しいです。
後編はフサイチパンドラ主人公で最後にアーモンドアイの顔見せですかね?コントレイルはどうやって出すんですかね。
フサイチ解禁という事でフサイチコンコルドも見えてきました、サンデー四天王出すならかなり必要な存在ですからね。
後編はこのペースだと4周年で発表されそうですがますます楽しみになってきました。
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