たまに世界に失望する
中学生で側弯症、の話を見つけて読んだ。保護者のブログで立場がKと同じところ。コブ角が10度台でうちでいうと、診断当時(小5)の数字と同じくらい、10度台では治療は始まらないんだよな。
レントゲンで見れば曲がってんじゃん、と分かるのでもうすぐにでも固定なんなりと思うのは素人でちまたでは治療は25度から、と目安があるとか。
だもんでこども病院初回は経過観察で何も起こらなかったのだけど、次行ったら進んでいたものだから固定しましょうってことになって、今に至る。
先のブログの子はMより一つ年上で、中学生になってからの診断で、大変なショックを受け、腰や背中の痛みもあったそうで学校と部活に申し入れたらしい。部活も結果的にできなくなり、起立性調節障害を患ったとかなんとか。
ええーっすごい大変そう、つらいね、大丈夫?
・・・うちもか。
体育座りが背骨に良くない説はちょいちょい耳にするけど、ここんちの子も背中が痛くて大変で椅子を用意してもらった下りがある。痛いのはつらいな、Mは痛くないのだろうか。
特別我慢強い子ではないし、体育座りをしないのもコルセットがキツくて息ができねぇ!とすぐ言ったから、痛かったらすぐ言う人だと思う。言わねってことはどっこも痛くないんだろう。
Mは診断された時と固定治療が始まった時にだけめそめそしていたが、後はフツーにしている。小学校の時は治療前だったから担任にしか言ってなかったし、中学校では固定治療が始まるかどうか、のタイミングで入学だったので担任(クッキングパパ)にはちょろっと言っといて、固定が始まってから改めて面談をしたのだった。
起立性調節障害は、体のゆがみが原因ということもあるそうで、整体に行ったら治った話をいくつか聞いたことがある。その時は人体の不思議だなあと思ったものだが、側弯症にはそのリスクももしかしてある?
自分の背骨が曲がっている(曲がっていく)と思うと恐ろしいことだなと想像はできるし、当事者の保護者でも時々怖いのでいつもは考えないようにしている。当事者はいつも痛かったり、コルセットを着けていたりしているわけで、逃げるわけにも行かないのだからこころが疲れるのもムリはない。
・・・なんでMがヘラヘラしてるんだかよく分からない。
ブログを読み進めていると、コブ角がだんだん戻っていてこの人は治っているっぽい。側弯症は(手術しないと)治らないが定説だとKは聞いているからなんで?と思う。えっ治らないんじゃないの?角度は戻らないんじゃないの?
Mは固定でコブ角は数値的には小さくなったけど、誤差の範囲だ。10度台には戻らないし。ただ進んでいないだけだ。
でもまあ、側弯症も200色あるんやでかもしれないし、うちの子ではないからKはふうんそうなんだ、と思っとくだけだけど。
小学校の運動器検診で見つかって診断に至ったが、その目で幼児期の写真を見ると、明らかに片方の肩が下がっていてその時からそうだったのかもしれない。もっと早く分かっていればとちょろっと思ったが、コブ角が10何度では病院は何もしてくれなかったから結果は同じか。
Mは固定が決まって一晩めそめそしたが、いや、むしろ何かしてもらえるならその方がいいと考えを変えた。10何度でずっとめそめそしている子に比べてなんとたくましいことか。他人をおとしめる気はないけど、人と比べないと分からないこともある。
ヨガとか体操で良くなる説は、背骨を支えるために筋肉を鍛えて進行を遅らせる助けになりそうかもと素人でもぼんやりと分かる。でも、調べるほどに発達障害これをやれば治ります!と同じ匂いがしてくる。
発達障害は治らない。社会に生活に、寄り添うように自分を調整することで生きやすくするくらいしかやりようがないことはKはすでに知っている。
Kは股関節が痛いとかは整体の動画を見てストレッチをしたりする。結構良くなるから使いようなのかも。
でも10何度で経過観察って放り出されたら、良くなる可能性があるなら何でもやるかもね。
しかし、近所の怖い整形外科は整体とか鍼灸師にかかった人は診ませんという貼り紙を出していたりして、業種間の仲が悪そうだ。
背骨が全然曲がっていないことの方が稀だとも、近所の怖い方じゃない整形外科の先生も言っていた。Kもくびれの高さが左右で違うからどこか何かが曲がっているのかもしれない。
レントゲンなんてきっかけがないと撮らない、みんながWISC-IVを受けるわけじゃないのと同じだ。
治療の一線を超えて大きな病院に通うようになると、もっと症状の重い人がよく見えるようになるので、我々全然大丈夫じゃね?という気がしてくる。
それなりに深刻ではあるのだけど。
でも、それで結構平気でやっている。
だから、世の中はわりかしめそめそしてるんだな、と、たまに世界に失望する。