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2023年の私的10大ニュース

年を重ねるごとに、時間の流れが速く感じられるようになった。
加えて、その感覚がとてもあいまいになってきている。

「あれは、数年前のことじゃった…」と回想されるような出来事が、実は今年のイベントであったことに驚かされたりする。

そんな日々を定点観測する絶好の機会が年末であると思うので、双眼鏡を片手に、今年一年を振り返ってみよう。

①資格を取得

冒頭で数年前のことだと錯覚していたのは、何を隠そう、資格のことである。
今年の2月に受験して、3月に合格通知が届いた。しかし、ここまで来るのに、専門学校のオープンキャンパス参加、専門教育訓練給付の申請、専門学校の受験などの予備的期間も含めると、足掛け2年半ほどかかっている。仕事とレポートの両立はなかなか難しく、勉強の時間を確保して、机に座るということに苦労したが、それが報われてうれしかった。
勉強に振り切った数年で失ったものは少なくないけれど、ここで学んだことは、仕事のさまざまな場面でじわじわと効果を発揮し始めている。

②年4回「小さな音楽会」に参加

通っている音楽教室(フルート)の「小さな音楽会」が年に4回開かれた。
コロナ禍では規模を縮小したり、情勢を見て開催が見送られることもあったので、今年はラッキーである。
クラシックでは、ヘンデルの「オンブラマイフ」やラヴェルの「展覧会の絵」、イベールの「二つの間奏曲」、ベートーヴェンの「アレグロとメヌエット」、アルビノーニの「アダージョ」、ボロディンの「ダッタン人の踊り」など、いろんな曲を吹かせていただいた。
それ以外にも、澤野弘之さんの「バリケード」(「進撃の巨人」挿入歌)やセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」、とあ の「つぎはぎスタッカート」(ボカロ曲)なども演奏させていただき、ジャンルの幅も広がった。

③京都旅行

コロナ禍が明け、ようやく遠出をする気分になり、6月には念願の京都旅行へ。この日のために購入した※ローファーは、博多駅に着く前で靴擦れを引き起こし、新幹線はビーチサンダルで移動。京都駅そばのヨドバシカメラに入る靴屋で、革靴を買うハメになった(そしてローファーはお荷物に)。
そんな出来事もありつつ、いや、それがあったからこそ、旅行の目的であるライブ参戦を楽しむことができた。念願だった「亡き王女のためのパヴァーヌ」を生演奏で聴くことができ、帰り際に演者の方とお話しする僥倖にも恵まれ、夢のようなひと時を過ごした。
二条城観光や「ケルトの笛屋さん」、漫画ミュージアムも満喫して、とても大満足。
※ローファー、だいぶ馴染んできました。

④アトマネ講座を受講

自己理解を深めるワークからWS運営補助、企画書の作成に至るまで、「アートマネジメントの一丁目一番地」を実地で学べる講座であった。
同じ受講生のなかには、すでに現場でご活躍されている方も多く、ご自身のやりたいことを明確に言語化される姿に勇気をもらった。
元パフォーマーや芸大出身の先生、音楽家の方など、講師陣も魅力的で、今後も同じような分野で関わっていけそうな予感がしている。
この講座をきっかけに手にした河北秀也さんの『デザイン原論』は、とても示唆に富む内容で、今もときどき読み返している。

⑤バンドを結成

今年はほんとにいろんなことがあったのだけれど、ひょんなことから、バンドを組むことになった。
知り合いの、こう呼んでよければ音楽仲間のOさんから「慰問演奏のためにケルトのバンドを組もう」と誘いを受ける。メンバーはもう一人おられるので顔合わせで一度集まろうということになり、音楽カフェに集合。しかし肝心のOさんが来られなくなり、初対面のギタリストHさんと演奏をさせていただく。それを3回ほど繰り返しているうちに、Hさんは昔CDデビューしたこともあるミュージシャンだったことがわかり、平身低頭。さまざまなジャンルでバンドを組んでいる器用な方で、現在でも各地で精力的に活動されているそうだ。実際にHさんのライブにお呼ばれしたのだが、さまざまなジャンルを多彩に弾き分ける素敵なプレイだった。
一緒に活動させていただくためには、もう少し芸に磨きをかける必要があるなあと引け目を感じるばかり。

⑥服や工芸品などを新調

わりと物持ちがいいので、気づけば5年10年と同じようなものを使い続けている。でも、運命的な出会いを果たし、新たにお出迎えするようなものも今年は多かった。
例えば服でいうと、学生の頃に憧れたドメスティックブランドのシャツやスラックスを購入。また、先述したローファーも奮発。
あるいは工芸品だと、有田焼とデザイナーがコラボした赤いマグカップや鉄製のフライパン、タニタの計量器(mlが計れてパスタ受けもあるシリコンの)を入手した。
他にも敷布団やカバーなどを新調。気分一新。快適快眠である。

⑦恩師を囲む会

大学時代にお世話になったT先生を囲み、同級生3名が集まる。
在学中はそれぞれの仕方で尊敬の念を抱きながらも、どこかおっかなくて近寄れない雰囲気があったT先生。しかし、卒業から十数年が経った現在、一人前の社会人として接してくれて、こちらの近況を聞いて相槌を打ってくれる。それがなんだかうれしかった。
かつては学生だった私たちにもそれぞれの十数年がある。本会の企画者S君は難関資格を2つ取得し、バックオフィスを支える要となっている。O君は優秀な営業マンとなり、社内賞レースの上位者に君臨していた。
私は…と言うと、取り立てて誇れるキャリアを築いているわけではないので、これから少しずつ芽を出していければと思う。代わりにと言っては何だが、学生時代に先生から贈与されたものをお伝えした。
思うように就職が決まらず落ち込んでいた頃、「とりあえず船に乗りましょう」という船出のメタファーで大学という港から社会へ送り出そうとしてくれて、心が軽くなったこと。
ゼミに参加することで、これまで知らなかった何かに出会えるのではないかという確かな希望があったこと。
目の前の仕事で頭がいっぱいになりそうなこともあるけれど、こうした機会を持つことで、心を新たにすることができる。

⑧流行病に罹患

コロナ禍と呼ばれるものが始まって、やがて終わったこの3年半。これまで逃げ続けてきたものと向き合うことになった。世の趨勢としては、インフルエンザのほうが話題に上ることが多くなった昨今、なぜ今…という気持ちになる。
職場や音楽教室にもご迷惑をおかけしてしまった。5類型に移行した後なので、治療費もそれなりにかかってしまう。これはもう気持ちを切り替えるしかない。

⑨パンフや紹介資料の原案作り

ここからは仕事のことが主になる。
仕事では、「これまで」をまとめて、「これから」の展望を描き、「今ここ」で何をなすべきか指針を示す必要性を感じていた。
まずは過去の業績を整理して、基本情報を棚卸していく。同時に、業界のケーススタディを収集。そして、長所や課題を摘出していき、中期計画へ落とし込んだ。そのうえで、今年はこんな動きをしていく。ここは重視して、そこは気にしない。種まきの年だからチャレンジはいとわないが、結果を求めすぎない。そんな感じで進めている。
社外への発信力を強化するために、ベースの資料を作成し、専門の方に依頼してパンフレットを作成していただいた。

⑩事業拡大に奔走

できることは何でもチャレンジした。農作業、菓子や発酵食品の商品化、機材導入の手続き、イベントへの出店など。対外的な窓口となって、事業拡大に奔走した。今年は種まきの年と銘打って、周囲にも協力していただき、動きやすい環境を整えていただけたことも大きかった。来年は、今年まいた種を育てる年にしたい。

■今日の脳内BGM:スピッツ「楓」
















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