2022年8月21日 人生2度目のTRPGセッション感想
人狼をやる卓だと聞いたので、殺人事件にも対応できるような精神年齢の高い非人間をやろうと思ってキャラをつくりました。
PCづくり(コンセプト部)
おねがいマイメロディやプリパラに通底する森脇真琴監督の作劇テクニックとして「どれほど憎まれそうな悪役でも、スラップスティックな罰をたくさん受けていれば視聴者からのヘイトを買わないし、他キャラクターからも本気で憎まれることはない」という教えがある(≒アニポケのロケット団は「やな感じ~!」でヘイトを清算している)。だから露悪的な人物が作りたくて仕方がなかった。
★コンセプト
人間が人間を殺して皮膚で雑貨を作ってたら道徳的に問題があるけど、
知性サルがサルを殺したり毛皮で雑貨を作っていてもそれは道徳的な問題じゃないんだよなぁ(みつをサイコ)
同族を殺したこともあるし、仲間の肉を食べたことも、皮で雑貨を作ったこともある。現在更生中の"殺猿鬼"のサルです。口が悪い。
でも人でやるとアクが強いので、猿でやることにした。人狼をやるから、人間じゃない方が面白いしね。本当はこの時点では猿ではなく類人猿のつもりで、チンパンジーのブルーノがモチーフだった。
「ハァ~~~! "殺人は良くない"? 皆さんも1万年前にはしてらっしゃったんですよね? 賢いサルの皆さんが。ええっ?」
「いやァ実に残念ですな。我々には原始時代を経て文明を築く権利すら与えられないというワケで」
「ア"ア"ア"ーーーーーッ!」(脳内に埋め込まれた電極から電撃が流れる)
この辺は実際には言ってない台詞。一番下だけは何度も何度も言ったけど。
★自己紹介
どこからともなくクラブ(棍)を取り出し、宙に投げる――ジャグリングだ。ウキッウキッっとおどけた声で鳴きながら、クラブの数は増えていく。
クラブの数を減らしたかと思うと、今度は合間合間に逆立ちや宙返り、シンバルを鳴らすジェスチャーを織り交ぜる。
最後のクラブを地面に置いた時、サルはにっこりと笑ってこう言った。
「はァいどうも~、エテ・ゲインでェ~す!」
明るい面も作りたくて殺人ピエロの要素も入れた。
実際にはやってない台詞。
「ア"ア"ア"ーーーーーッ!」(脳内に埋め込まれた電極から電撃が流れる)
↑忍殺に影響を受けている。
☆脳内電極の電撃スイッチは、シース(三蔵法師がモチーフになる予定)が持っている。
ある程度構想が出来た段階で、西遊記のモチーフを思いつけた。
ここで西遊記を思いつけなかったら、たぶんこのキャラクターは没になっていたかもしれない。そのくらいにユニークすぎる創作には端的なモチーフが必要だと思う。
前回の卓のキャラクターでも「生贄」という言葉が思いつけたから、まとまりが生まれたけど、もしも生贄という言葉の代わりにオリジナルの造語(たとえば「アセンション」とか?)だったらたぶん支離滅裂だったと思う。生贄という既存概念があるから、「神様への生贄になるはずだった少年少女です」と一言でまとめられたけど。
☆大人の前では露悪的、子どもの前では善良なふり。(どんな世界でも子どもに罪はないため)
悪役キャラはギャップがだいじ。
PCづくり(バックグラウンド部)
☆幼少期、霊長類に知性を与えて奴隷労働させる闇組織に誘拐・洗脳されて、同族狩りを教え込まれる(脳内の電極はその時に埋め込まれた)
☆闇組織の内部分裂にサルを巻き込み、人・人・サルの三つ巴の戦闘に紛れて脱走を果たす
サイコサルは人間に加担する立場なので他サルとは敵対していたが、混乱を起こすために情報の横流しはしていた。戦闘で他サルはほぼ全てが死亡したとされているが、確証はない。
☆その後シース(三蔵法師)に保護されて、電極を用いた悪人更生の実験体となる
☆過去の罪から他のサルを極端に恐れていて、夜な夜なうなされている
割とすなおに、真っ当な感じで作ったので特にコメントするところはないです。まあこんなもんでしょ。
猿を狩るのに猿が利用された部分に関しては、直前に見ていた奴隷貿易の動画からインスピレーションを受けています(黒人奴隷を輸出するための人狩りは現地の黒人が行っていた)。こういうところはちゃんとやるのだ。
☆余談
霊長類奴隷化計画の名前は「スレイプ計画」(slave+ape)
脳内電極の名前は「グレイプニル(北欧神話+ape)」
名称が決まっていないと困りそうだったので命名もした。結局本編では使わなかったけどね。
PCづくり(猿物像部)
★サル柄
「優しくなりたい」が願いだけど、露悪的で自虐的なので女神様の力によってしか叶わないと思っている。
過去の犯罪自慢のようなことはする(実際には自虐と自傷である)し振る舞いも露悪的だけど、これでも人を傷つけることは一切しない程度には改心してる。
ステラナイツは女神様に叶えてもらう夢が必要なので夢を持ってもらった。
たぶん願いを叶えられても、「何も変わった気がしねえな」「ガッカリだよ。この程度のことだったんだな、お前たちの言う優しさっていうのはよ」みたいな捻くれた反応をすると思う
「どうせ人間たちは内心では俺が改心しないことを願っているだろうな。だって脳内電極を使った動物実験が成功してしまったら、道徳的な大議論が起きてしまうから」そう思ったうえで、「……だからその方が面白いだろ?」って感じ
以下はおまけ。事件が起こるかもしれない卓ということなので、犯罪や殺人に対するスタンスの記述。自分でも猿物像や口調を掴みづらいキャラクターだったから、他の人にわかってもらう必要があると思った。
★"殺人"へのスタンス
「ムシャクシャするぜ……。俺はさ、人間が人間を殺すのが許せないんじゃあねえんだよ。俺には『殺すな』と言っておきながら、自分たちは同族殺しをやるような、そういう矛盾が気に入らねぇんだわ」
「"スレイプ"に居たとき、俺に『ピンハネはするな』って教えてくれたヤツがいてよ。けれどもソイツがピンハネをしてる所を俺は見ちまったんだわ。ソイツはどうなったと思う? ……そういうこったよ。言っとくが手を下したのは俺じゃねえ。いや、俺もやったけど、ボスの判断だ」
「その時以上に、その時の何倍もイライラする」
あとは遊戯王OCG・TCGの禁止制限が改定された時期だったので、それに便乗した。
海外では猿と心変わりとその他2枚が禁止解除されて、国内ではデッキからジョウゲン(≒三蔵玄奘法師)を呼んでくるカードが禁止解除されていたから、「じゃああとは"その他2枚"の要素だけ入れればコンプリートだな!」って気づいてしまったので……。
あと初代禁止カードだったサンダー・ボルトが無制限にまでなった記念でもあったので、電撃繋がりでも便乗したかった。
そしたら相方が禁止カード生命体みたいな女を出してきたのでビックリしたけど、セッション中は自分が思っていとおりの純粋で天然な少女のRPをしてもらえたのでとても良かった。
まとめると、元ネタはおねがいマイメロディ、殺人チンパンジー、殺人ピエロ、奴隷貿易、西遊記。結局採用しなかった候補は猿の惑星(猿の惑星は本当につまらないSF映画なのでみんなも見てほしい)。
セッション当日の感想
半ば箇条書きで
・邪悪モンキーは予定通り邪悪モンキーできた
事件が起きた際にも、被害者に駆け寄らずに「犯人がそうやって集まったところを攻撃する算段かもしれない」と周囲(山荘の周辺なので猿の得意分野だ!)を警戒するなど、きちんと元犯罪者らしさと不器用さが出せた。
・禁止カード少女のツッコミも的確で助かった
探偵に対する助手のような、あくまでサブの役割をやってもらったので、少しだけ申し訳ない。いつかの卓でこのペアが続投する機会があればヒグルミの背景ストーリーに軸をおいて進めてほしいな。
・人狼vsメタ人狼
戦闘中に人狼ゲームが始まったけど、まさか本当に人狼ゲームが人狼ゲームだとは思っていなかった。早々に、少し不自然な形で占い師CO2人と他役職CO2人に分かれた(人狼は1人)から、「めだかボックスで読んだやつだ!!」と早合点してメタ人狼のつもりで推理を進めてしまった。
本当は人狼を炙り出して倒すのが目的ではなくて(その事実は一部のPLにのみ知らされている)、人狼が処刑されないまま一定ターンが経過すると終了するイベント戦闘に違いない。人狼が1人なのに2人の騙りが出たのは、わざと一対一の疑いあいを2組にすることで、それぞれがお互いに投票する理由を作るために違いない……!(ぜんぶハズレ)
・もう片面のポケモン亜空間
まじめに書いたキャラシが没になった(秘匿HOの都合上)後に提出されたのは喋るアクリル板だった。半ばヤケになった僕はポケモン亜空間を返したが、なかなかに難産だった。数時間悩んだ挙句、封印された邪悪で解き放たれたがっているという、ちょっと抽象的だけどやりやすい設定で落ち着いたが……。
![](https://assets.st-note.com/img/1661026566372-Qcg4bfLbcI.png?width=1200)
「ゼニたちを解き放つゼニよ~」
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