2022年5月12日 人生初のTRPGの感想

 先日、まあ実質的に人生初となるTRPGセッションに参加した。システムは銀剣のステラナイツで、メンバーはフォロワーのフォロワーたちだ。

はじめてのPCづくり

人生初のPC作りだ! 何を作ろうかな~!
そうして生み出されたのが、白米の擬人化でした。

★一言紹介
モチーフは白米。出身階層を捨てて上京?してきた隣人。
元いた世界の風習により、シースの恋人となるために選別され、教育を施されてきた。
(シース作る人へ:白米と相性がいい食材がモチーフのシースをお願いします)

※シースというのは、このキャラのパートナーになる役のPCのこと(人物名ではない)。他のPLが作ってくれる。
※隣人というのは、特に普通じゃない平行世界からやってきた異邦人のようなキャラクターのこと。

ヨシ!
 じゃあ彼の出身となる世界(ステラナイツの世界観では階層と呼ばれる)を作ろう!

★出身階層:食神の大皿、テレレーゴ

失われたその世界には、食神のために一組のカップルを生贄に捧げる風習があった。食神はそのカップルの味に応じて恵みと災いを齎す。
生贄となる2人はそれぞれ食材をルーツに持ち、その味覚的な相性が食神にとっての第一の評価基準になる。

例:白米と刺身、パンと牛乳、ナンとカレーなど(例外的に白米と卵とかつお節と醤油の4Pが生贄になったこともあり、伝承として語り継がれている)

食材は身分のように受け継がれる要素で、美味・希少な食材人は貴族として君臨している一方で、平凡で陳腐な食材にルーツを持つ者は"替えが効く"下層階級の者として軽んじられている。

一毅・アルバス・リコは白米階級の出身(小麦や大麦などと合わせて、穀物類人は全人口のおよそ7割を占める)で、高貴な食材人の恋人になるために選別され、教育(人格矯正)される側の食材人。

イメージとしては、貴族の娘が「清潔感のあって剣技に長けた詩歌も嗜むイケメンが好きよ」って言ったら、適齢期の全男子に徴用がかかって、官吏がおおまかに選別したのちに都市へ集められ、更なる選別の後、宿舎で要望に応じた人格になるために教育を受ける。

候補者の数は地方官吏の選別後で数百人、都市高官の選別後で数十人、そこから教育を経て恋人候補は数人に絞られる。第一の評価基準は味覚的な相性だけど、第二の評価基準は生贄カップルの親密さや(食神から見た)"萌え"の度合いなので、こうした非人道的な方法が取られている。

★それを踏まえて世界がロアテラに破壊され、"常識だったもの"が相対化された今、一毅は自分の半生に何の意味があったのかと自嘲している。出身階層は混乱の中で人々は憎しみに駆られ、束の間の休戦すら絵空事となってしまった。失われた世界に、かつての秩序に意味があったとしたら――否、意味は己が作り出すものだ。故郷に平和を取り戻すこと。それが僕の願いだ。

(※ロアテラというのは、世界を破壊した邪神みたいなやつの名前。銀剣のステラナイツは、この邪神によってたくさんの世界が破壊され、女神さまによって救い上げられた世界が舞台だ)

ヨシ!!!
次は人物像!!!

★性格
☆爽やかでふつうにいい奴(7割は素の性格、3割は"教育"の産物)

「あの日、確かに僕らの世界は滅んだ」
「タマは気楽すぎるんだよ……いつもありがとうね」
「でも確かに、今は"ふつうの世界"を楽しむことも大事なのはその通りだと思う」

☆平民出身のくせに責任感がデカい
(平民には日常と習俗が世界の全てだったので)

「外で学んだことを持ち帰りたい……そう思ってるよ」
「何が役に立つかわからないから。でも、平和な日常の楽しさは絶対に必要だと思う」

(↑これは他のPLが作ってくれたシースのタマちゃん(一毅くんの相棒)に合わせて追加で書いた。これは銀剣のステラナイツのキャラクターメイクの仕様でもあるし、設定上も一毅くんは人柄や口調や外見もパートナーのための再教育を施されている)

 ヨシ!!!!!
 あっ、RPしやすいように設定を具体化しますね……

・亡命
一毅くんとその相方はテレレーゴから亡命中でもあります。
ロアテラくんによって急に世界が滅ぼされたので、テレレーゴでは「生贄のふたりが儀式の前に逃げ出したんじゃないか?」「どちらか片方が身分を偽っていたんじゃないか?」などと憶測が飛び交い、
生き延びた権力者たちによって都合よく支持されたり否定されたりされた経緯があるので。
現在ではそんなことよりも、もっと世俗的な主張が権力争いの主な口実になっていますが……。

・生贄
清水で身体を清めたり、塩や胡椒を塗り込んだりしてから行われる神聖な儀式です。世界を維持するための名誉あるお勤めでもあります。
世界を守るために心中するカップル――セカイ系みたいでまともですよね。

儀式の具体的な手順は食材官と呼ばれる神官にしか伝えられておらず、世間では「磔にされて箸やフォークで刺されるやつ」「人間の……活け造り?」くらいの漠然としたイメージしか持たれていません。
(裏設定:"食材"を捧げるのは、神への"贖罪"らしいです)

 ヨシ!!!!!!

 そして自分とペアになるPLが作ってくれた、一毅くんの相棒の子はこんな感じ(引用の許可取ってないから箇条書き)

・卵と鶏肉がモチーフ
・旧来のしきたりを嫌っている自由人で楽天的。一毅くんのことが大好きで、世界が滅ぼされる前からいっしょに生きようと決めていた。
・ものすごく楽天的
・一毅くんのことが大好き

 最初はキャラクターの立ち絵をいらすとやのごはんにしていたせいで、喋るごはんだと誤解されて「ちょっとキャラシ再提出してもらえますか?」と言われたりもしたけれど、キャラクターメイクは完璧だ!!!!!!

セッション当日

 へぇ~ここがココフォリアかぁ~テーマパークに来たみたいだぜ~!! 人生初TRPGなのでもちろんココフォリアの仕様もあまりよく理解していなかったけど、親切な先輩たちが教えてくれたので問題なし!

 銀剣のステラナイツの特色(かなりRP偏重型らしい)や自分がプレイしたシナリオの特色もあってか、「こういうあらすじで…」と一言で説明しづらい感じだったけれど……、案ずるより産むが易しで、「本当にこんな格好いい白米を演じられるのかな」という不安は案外無用のものだった!

 パートナーのタマちゃんとは自然にイチャつくし、食堂でカツ丼を食べ終えたら二度「ごちそうさまでした」を言う(一度目は器に向かって、二度目は食器の返却時に厨房に向かって)。
 敵から「いつか別れが来るとして、それでも君は出会いを貴ぶのか?」と問われれば、「選ぶまでもないよ。僕らは否応なしに、常に出会いと別れを繰り返しているんだから」と主人公みたいに格好よく返せる。
 設定をきちんと練っているとこうもやりやすいのか……!

 戦闘面は案の定よくわからんな~先輩方のおすすめするように動いとこ!って感じではあった(ほとんど味方に防御や回復を投げる役割だった)けど、図らずも一毅くんの献身的な人柄にピッタリな戦闘スタイルだったし……!
 たのしかった……とても愛着が湧いちゃった……。なるほど、これはいろんな人が"うちの子"のイラストとかSSを描きたがるのもわかるな……。

一毅・アルバス・リコの着想元は、

・ステラナイツよくわからないから、ステラナイツの中でステラナイツのパロディをやろう(?)
・騎士と装備になって戦う二人組(ウテナとアンシーみたいに)、マグロとシャリ以外になんにも思いつかない
・それか遊戯王OCGの融合してドラゴンになるやつしかわからない

……という感じ。

 あとそれから、出身階層の説明の時に、『生贄』という日本語を思い出せたからスマートに説明できたけど、もしも『生贄』という単語が出てこなくてよくわからない固有名詞を造語してたらたぶん意味不明だったと思う。

 ところで、他のPCとペアになる相棒役を作る側も同時にやったんですが、血縁でも養子や再婚でもないのに、同い年の赤の他人を『弟君』と呼ぶ"お姉ちゃん"を投げられたので、素直に戸愚呂弟のパロディで応答しました。
 こっちは事前にあんまり人物像を決められていなかったけど、実際にやってみると"お姉ちゃん"が積極的に暴走してくれるのでやりやすかったです。

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