2022年8月21日 人生2度目のTRPGセッション感想
人狼をやる卓だと聞いたので、殺人事件にも対応できるような精神年齢の高い非人間をやろうと思ってキャラをつくりました。
PCづくり(コンセプト部)
おねがいマイメロディやプリパラに通底する森脇真琴監督の作劇テクニックとして「どれほど憎まれそうな悪役でも、スラップスティックな罰をたくさん受けていれば視聴者からのヘイトを買わないし、他キャラクターからも本気で憎まれることはない」という教えがある(≒アニポケのロケット団は「やな感じ~!」でヘイトを清算している)。だから露悪的な人物が作りたくて仕方がなかった。
でも人でやるとアクが強いので、猿でやることにした。人狼をやるから、人間じゃない方が面白いしね。本当はこの時点では猿ではなく類人猿のつもりで、チンパンジーのブルーノがモチーフだった。
この辺は実際には言ってない台詞。一番下だけは何度も何度も言ったけど。
明るい面も作りたくて殺人ピエロの要素も入れた。
実際にはやってない台詞。
↑忍殺に影響を受けている。
ある程度構想が出来た段階で、西遊記のモチーフを思いつけた。
ここで西遊記を思いつけなかったら、たぶんこのキャラクターは没になっていたかもしれない。そのくらいにユニークすぎる創作には端的なモチーフが必要だと思う。
前回の卓のキャラクターでも「生贄」という言葉が思いつけたから、まとまりが生まれたけど、もしも生贄という言葉の代わりにオリジナルの造語(たとえば「アセンション」とか?)だったらたぶん支離滅裂だったと思う。生贄という既存概念があるから、「神様への生贄になるはずだった少年少女です」と一言でまとめられたけど。
悪役キャラはギャップがだいじ。
PCづくり(バックグラウンド部)
割とすなおに、真っ当な感じで作ったので特にコメントするところはないです。まあこんなもんでしょ。
猿を狩るのに猿が利用された部分に関しては、直前に見ていた奴隷貿易の動画からインスピレーションを受けています(黒人奴隷を輸出するための人狩りは現地の黒人が行っていた)。こういうところはちゃんとやるのだ。
名称が決まっていないと困りそうだったので命名もした。結局本編では使わなかったけどね。
PCづくり(猿物像部)
ステラナイツは女神様に叶えてもらう夢が必要なので夢を持ってもらった。
以下はおまけ。事件が起こるかもしれない卓ということなので、犯罪や殺人に対するスタンスの記述。自分でも猿物像や口調を掴みづらいキャラクターだったから、他の人にわかってもらう必要があると思った。
あとは遊戯王OCG・TCGの禁止制限が改定された時期だったので、それに便乗した。
海外では猿と心変わりとその他2枚が禁止解除されて、国内ではデッキからジョウゲン(≒三蔵玄奘法師)を呼んでくるカードが禁止解除されていたから、「じゃああとは"その他2枚"の要素だけ入れればコンプリートだな!」って気づいてしまったので……。
あと初代禁止カードだったサンダー・ボルトが無制限にまでなった記念でもあったので、電撃繋がりでも便乗したかった。
そしたら相方が禁止カード生命体みたいな女を出してきたのでビックリしたけど、セッション中は自分が思っていとおりの純粋で天然な少女のRPをしてもらえたのでとても良かった。
まとめると、元ネタはおねがいマイメロディ、殺人チンパンジー、殺人ピエロ、奴隷貿易、西遊記。結局採用しなかった候補は猿の惑星(猿の惑星は本当につまらないSF映画なのでみんなも見てほしい)。
セッション当日の感想
半ば箇条書きで
・邪悪モンキーは予定通り邪悪モンキーできた
事件が起きた際にも、被害者に駆け寄らずに「犯人がそうやって集まったところを攻撃する算段かもしれない」と周囲(山荘の周辺なので猿の得意分野だ!)を警戒するなど、きちんと元犯罪者らしさと不器用さが出せた。
・禁止カード少女のツッコミも的確で助かった
探偵に対する助手のような、あくまでサブの役割をやってもらったので、少しだけ申し訳ない。いつかの卓でこのペアが続投する機会があればヒグルミの背景ストーリーに軸をおいて進めてほしいな。
・人狼vsメタ人狼
戦闘中に人狼ゲームが始まったけど、まさか本当に人狼ゲームが人狼ゲームだとは思っていなかった。早々に、少し不自然な形で占い師CO2人と他役職CO2人に分かれた(人狼は1人)から、「めだかボックスで読んだやつだ!!」と早合点してメタ人狼のつもりで推理を進めてしまった。
本当は人狼を炙り出して倒すのが目的ではなくて(その事実は一部のPLにのみ知らされている)、人狼が処刑されないまま一定ターンが経過すると終了するイベント戦闘に違いない。人狼が1人なのに2人の騙りが出たのは、わざと一対一の疑いあいを2組にすることで、それぞれがお互いに投票する理由を作るために違いない……!(ぜんぶハズレ)
・もう片面のポケモン亜空間
まじめに書いたキャラシが没になった(秘匿HOの都合上)後に提出されたのは喋るアクリル板だった。半ばヤケになった僕はポケモン亜空間を返したが、なかなかに難産だった。数時間悩んだ挙句、封印された邪悪で解き放たれたがっているという、ちょっと抽象的だけどやりやすい設定で落ち着いたが……。
「ゼニたちを解き放つゼニよ~」
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