『影響力の武器』〜第6章【権威】〜

2020年11月3日 18:40

「影響力の武器」第6章

権威者に対する服従は一種の短絡的な意思決定として思考が伴わない形で生じてしまう上に、その影響力の効果は思った以上に大きい。

その効果について理解することで権威性から逃れることが可能になると考えられるが人間は権威性から逃れようとしない。

権威性を持つものは「専門家」であることも多く、その専門家に従う方が正しいことがあるからということもある。

ではどのように批判的思考を働かせることができるのか。

それには2つの質問がある。

「この権威者は本当に専門家なのか」
「この専門家はどの程度誠実なのだろうか」

権威性のシンボルはいくつか挙げられるが、その権威性の効果について理解した上でそれに従うべきか否かの区別をできるようになると権威性に振り回されることは少なくなるだろう。

しかし、その特性までもをコントロールする影響力にさらされる可能性もある。

それは一概に悪いとは言えないが、影響力から逃れることがいかに難しいかを表しているのかもしれない。

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