『体育・スポーツ経営学』とは〜軸となる考え方〜
こんにちは。
久しぶりの投稿になりまね。
初回を書いて以降、noteではどんなことを書けば良いのだろうか、ということで少々悩みまして、なかなか考えがまとまりませんでした。
最終的には種類は一つではない、ということで落ちつきました。
具体的には以下の通りです。
・自分のことを知ってもらう
・皆さんに考えて欲しいことをお伝えする
・皆さんに自分の考えを知ってもらう
・自分が学んだことなどを皆さんにお伝えする
これが全てではありませんが、今回は、私の所属する研究室である、『体育・スポーツ経営学』について書きたいと思います。
『体育・スポーツ経営学』とは
「経営学」と聞くと皆さんはどのようなイメージを持つでしょうか?
恐らく、ドラッガーさんの書籍でもあるような「マネジメント」や、「マーケティング」というワードが出てくるでしょう。
またはお金儲けのために必要な学問だとか。
大学によっては経済学ともごっちゃにされている学問です。
私たちの研究室『体育・スポーツ経営学』では、体育・スポーツが抱える様々な問題を解決するために、その問題の背景にある組織の成り立ち、構造などの視点から考えていくことをモットーにしています。
その前に経営研として考えている目標は、(私が考えていることでもありますが)“スポーツを自分の人生を豊かにしてくれる一つの要素として生涯にわたってスポーツに親しむ人が増える”ことです。
・スポーツはやりたい人だけがやればいい
・スポーツより芸術をする方が楽しい
・スポーツを無理やり広める必要はない
こういった考えの人もいらっしゃるでしょう。
もちろんその考えは間違っていないと思います。
でも、考えてみてください。
スポーツがもし自分の人生を豊かにしてくれる一つのツールとして捉えることができる方が、ベターではありませんか?
別に嫌いでもいいけど、好きな方がお得
と思いませんか?
スポーツ基本法では、
スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利であり、全ての国民がその自発性の下に、各々の関心、適性等に応じて、安全かつ公正な環境の下で日常的にスポーツに親しみ、スポーツを楽しみ、又はスポーツを支える活動に参画することのできる機会が確保されなければならない。
と書いてありますが、これはまだまだ達成されていないと思います。
権利が保障されていないのは、学校体育でスポーツが嫌いになったり、社会に出たら、仕事忙しいからという理由で環境が与えられなかったり、複雑に絡みあう社会の諸問題があるからです。
前述した
“体育・スポーツが抱える様々な問題を解決するために、その問題の背景にある組織の成り立ち、構造などの視点から考えていく”
ことの分かりやすい例を挙げると、
[体罰は、体罰を行う教師や、体罰を受ける生徒などに問題があるのではなく、教師が体罰を行ってしまう社会全体の課題や、それが認められてしまう背景がある]
と考えることです。
体罰を行った人が悪い、いじめをした人が悪い。だから罰を、という解決方法が“法律で裁く”というやり方ですが、それでは根本的な解決にはなりません。
現実問題として体罰がなくなっておらず、その背景にあるスポーツに関する考え方の根強い伝統や、それを良しとする考えが未だに染み付いているということが言えるでしょう。
“批判的思考”を働かせる
多くの問題が未だに解決していないことも踏まえて、「経営学」には正解がないということが分かります。
正解はないからこそ、今あるものを“批判的思考”を働かせて、より良いスポーツの在り方や組織の在り方などを議論していくことが大切だと考えています。
この学問では社会のあらゆる方面の知識が必要で、いかに広い視野をもって考えることができるかが重要です。
私は自分の考えを発信する方だとは思いますが、正直まだまだ、まだまだ視野が狭いです。
私が発信する理由は、皆さんと議論を交わしたいからです。
様々な方の意見を取り入れて、自分の考えをブラッシュアップしていくことが出来たらそれはとても喜ばしいことなのです。
つまりは、今書いていることが、1年後の自分の考えと同じとは限りません。
考えが矛盾している時の言い訳になりそうですが。笑
自分の考えが変わらない、変えないということも一つですが、変わらないということは成長していないとも捉えることができるため、変わることを恐れないのも大切なのかなと。
また、議論するということは非常に面倒で時間がかかるので、多くの人は避けてしまいがちです。
その証拠に訳の分からない風潮にもなんとなく折り合いをつけて従うことが多いのではないでしょうか?
校則とか、儀式のような伝統行事とか。
その面倒なことに敢えて挑戦していく人も社会には必要だということで、私はその役を買って出ようとしています。笑
これからのnoteで具体的な問題などについての考えを書いていく予定なので、もし興味があれば、(なくても)ご覧いただけると非常に嬉しいです!
今回はこの辺で。それではまた。