うたごころとでもいうべきもの

歌詞的な文章からの曲作りというか、メロディー作りに何回かチャレンジしていたら、だんだん家にあるいろいろなパッケージの文字(菓子・飲料・食品・本の題名など)を、すぐにメロディーつけて歌える感じになってきました。※すみません素人の感想/感激であって、質や斬新さとは別です。

となると、作文さえできればすぐに曲つくれる…! というかこの文章自体も、すぐ 歌に できちゃいそう。ついに達したこの地点 素人レベルの曲作り だけど 量産モードに……入りかけてる…!!?(※盛っています)

さらに恥ずかしげもなく、これを“タネ文章”や出発点、あるいは“原作”として歌詞にまで膨らませてみるテスト:

(4/4拍子 BPM=125)
Intro
|ー3ー|
Aメロ
 気|づき は じめた|  言葉の|音色 |
 つ|ない で くこの|  無限の|道で |
Bメロ …以下略(1番のみ作成)

言葉選びが凡庸なのは置いておきまして、筆のおもむくままだと、自然と独白調、そしてまた宇宙モノ…(※フランスの詩人マラルメさんも宇宙を表現しようとしたそうなので別にいいですよね?)。「|」はあとから入れた素案としての小節区切りで、メトロノームでガイドしたら自分ではわかりやすかったです。空白はざっくり雰囲気ですが、休符または伸ばしのつもり。作詞における文字数というか音節数の緩急(テンポも含め)は、やはり“歌的”になるかどうかに多少影響しそうな。そしてサウンドがない段階でも、作った文章=詩そのものの質の追求が大事なようだ、という当然なる発見。また前々回の曲では、歌詞を実際にソフトウェアに歌わせたとき、その方向性や言葉選びが“声の持つキャラ”になじむかという問題も出ましたことを付記します(←初めて使ったソフトの声質と合わずにあとから歌詞を修正、なので最初からきちんとあて書きすべきだったかも)。

また、上のように“歌詞っぽく”しなくても、たとえば

む|かーしむかし |あるところに、ぉ|ねーさんとぉにーさんが|住んでいました |

といったふうに、本当に地の文を直接メロディーにするのも場合によっていけそうだと思いました。じっさい、出来事を吟じ詠唱する叙事詩(epic poetry)というのもあるそうですよね ←辞書より。

ただやはり、詠唱する元の文そのものの質が大事になりそうな気はしています。つまり「歌」になりやすいかどうかという点において(カギが何かは不明)。ペットボトル飲料などのパッケージで試してみてわかったことですが、商品名や短いキャッチフレーズはわりとすぐに歌いやすいけれど、長い説明書きのような文章、「この商品にはXXに効くYYが含まれています。」「XXでとれたYYを贅沢にZZしました。」みたいな文は、難易度が上がる印象でした。(一つの文にAメロ8小節を使うくらい小節数をたくさん使ったりしたら歌っぽくできました。)

さてさて、仮にこのような「文からメロディー」ができたとして、自分的に次のテーマは「では斬新な曲(サウンド)をどう生み出すのか」になりそうです。※あえて懐かしさを狙う場合ももちろんあり!でしょう。
斬新さのポイントはもしかすると、文字数を詰め込むとか、メロディーにアウフタクト・付点・シンコペーションを入れ込む、そのほか音の飛び具合、さらに和声や転調、はたまたシンセのような新しめの楽器の使用?かもしれないと想像。あるいはリズムパートから作ること?などなど。
もし曲先のときに斬新な曲を作れたなら、そのエッセンスを再現すればよいのかもしれません。いろいろデモを作って試したい。

そろそろ〆ますが、しかし音楽的に凡庸な筆者の言葉は真に受けぬようご注意ください。一連の記事は、完成されたセオリーでもなんでもなく、単なる思考メモ、ドキュメンタリー、あるいは日誌です。いったん曲を形にして品評するまでほとんどぜんぶ仮説にすぎませんね。
ただ詞先の有名バンドもあるそうなので、何らかの成功事例は存在していそうです。
あと、歌詞とメロディーが同時にできる熟達者もいらっしゃることは承知。夢。

ともかくいろいろと工夫の余地がありそうなので、試してみるのが楽しみになってきました。創作のできる喜びをかみしめつつ、各方面へと感謝の日々。


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