起承転結、序破急、ソナタ形式

文章や物語の型として、「起承転結」は有名ですが、具体的にそれをどう構築すればよいのかよくわからないまま大人になってしまいました。一方で、「序破急」(序論+本論+結論)はわかりやすい。

実は「起承転結」は、漢詩の型に由来するとのこと。それに対して「序破急」は、能に起源があるそう。(自称)素直な日本人に「序破急」がしっくりくるのは、そのあたりも理由かなと思ったり。(英英辞典によれば、洗練sophisticatedとは、複雑化のことらしいので。)

さて今、しばらく前に買った高校向けの国語便覧を眺めています。よくぞこれだけのものを編み上げたなと。科学や数学とはまた別の、知の体系が具現化されています。

でその国語便覧によれば、文章の型は上記の2つだけではなく、他に何種類もあるようです。えーとワタクシ、行き詰まると方法論に頼ろうとするクセがまた出ているかもしれませんが、もちろん現実でも何か作業に行き詰まったとき適切な道具があれば一発で打開できるということはありますよね? だから道具を増やすこと自体は悪いとは言えない。ただ、面白い話をするには面白い体験をすればいいんだよ、と言われれば「うむ」という感じではあります…。

ちなみに、全体が5つのパートからなる文章の型もあって、それは「ソナタ形式」とも呼ばれるそうです。このように文学と音楽の融合を意識するのは面白い感じがしますね。巨大なジャンル同士の衝突、あるいはパラレルな理解。もちろん、歌詞とか物語つきの曲(聖歌や民謡やオペラなど)というのは古くからあっただろうし、今もどっさりありますけど。

それではメリークリスマス、そしてよいお年を。

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