家庭料理の可能性を広げた、たぶん

ストライクかボールか、と言えば、ボールでした。先日の「自宅で手軽にフュメ・ド・ポワソン再現プロジェクト」の話です。かつおだしで何とか代用できないものだろうか…??というのが出発点。

そんなわけである日、白身魚の切り身を買ってきました。まずフライパンに少量のオリーブオイルをたらし、両面をこんがり焼きます。魚を取りだしたらそこに水を適量(=ソースの量)、そしてかつおだしの顆粒を入れて沸騰させ、かつおの匂いを飛ばします(のつもり)。あとは、乾燥パセリとクレソルで風味・塩味をつけたらソースは完成。※クレソルは、セロリの風味がわりと強いので香味野菜の代わりとして使いました。

さて、皿に盛って食べてみた感想。んーこれはこれでありだけれど、お店の味とは違うような気がする。先に言うと、少量のバターをさらに加えたら、味にまとまりが出た気がしました。それと、かつおの香りはもっと引っ込んでもよい。なので次やるとしたら、はじめに沸騰させるときに、料理酒などアルコールを入れて香りをもっと飛ばしたほうがよいかもしれません。

あと、できあがったソースには乾燥パセリが浮いているわけですが、これがフランス料理の美学からは外れるかもしれない? なぜかと言うと、彼らはどうもスープもソースも均一な液体にこだわっているような気がするからです。ポタージュなどは最たるものですよね。(もっともフランスも北と南とでいろいろ違うかもしれませんが。)

というわけでこのレシピ、家庭料理としてはありだけれど、お店の味と比べれば何かの別物、という結論になりました。ただし、家庭料理の可能性は少し広げたかもしれない、とある日の出来事。

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