比喩 ~歌詞の本質に迫る(2)

詩や歌詞においては、抒情性、つまり情感を担っているのが、形容詞や形容動詞の部分なのでは?と前回書きました。たとえば「好き」(という感情)を辞書で引くと、確かに形容動詞とあります。

ただ歌詞としては、直接的に「好き」と言うだけではなくて、それと言わずに表現する場合もあることでしょう。その一つに、比喩を使うことが考えられます。

比喩の例としては、Stevie Wonderの曲「You Are the Sunshine of My Life」を挙げればたぶん十分でしょう。(※ただし歌詞が進むと、タイトルの印象を裏付ける直截的な言葉も登場します )

ではちょっと練習。前回に挙げた「突然」を比喩で表現してみます。…うーんうーん…「春一番」「夕立」「にわか雨のような」「雷のように」「栗がはぜるような」「猫パンチ」「川面を破って河童が登場したかのように」「タイヤのパンク」、んーと自分の文学的才能の限界をひしひしと感じますねこれは。しかしどういう比喩を使うかというところに、その人のオリジナリティが表れやすい気もします。

ちなみに比喩には、暗喩(隠喩)と明喩(直喩)という種類がありますが、詳しい説明は辞書等に譲ります。欧米だともっと5種類くらいに分類するみたいです(辞典より)。

さてさて、再びアジサイの季節ですね…。青いアジサイが目にまぶしい。


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