音声配信プラットフォームがもはや鬼滅なみに熱い!
音声配信プラットフォームが面白いです。
ポッドキャスト陣営のAnchorとRadiotalk、独自プラットフォームのVoicy、standfm、REC. 。資金的には、AnchorとVoicyが抜けているのですが、それでもビジネスはそう単純でないところが面白い。
以前、わたしは音声メディアニュースでも言及していたのだが、どこが最初に有料配信をできるようになるかに注目していた。
かつてブログが、ライブドアやアメブロなど広告収益から、現代ではnoteのように課金で快適に読めるほうを望まれる流れがあったように、音声配信ももはや広告モデルではなく、有料コンテンツをのぞむユーザーが増えてくるだろうと。
そうしたら、なんとペナルティエリアの外から、稲妻シュートを決めてくるプレイヤーが登場してきた。まさかの本田圭佑氏だ。
月額課金モデルの音声マガジンというか音声サブスクのようなビジネスモデル。今はチャリティ期間なので、全員無料できける。オカダ・カズチカ選手と五郎丸選手と、ダルビッシュ選手が好みだった。あまり詳しくは知らなかった選手だったが、やはり直接耳に届くと伝わり方が違う。これはいい。
有料課金が始まったときが本当の評価になると思うが、出だしは悪くない。そう思っていたらアプリ開発はなんどKDDI SuperShip連合の運動通信社。やるなケイスケホンダ。
さらに、昨日Anchorが、いま話題のZoom関連機能を実装してきた。
さすがSpotify傘下だけあって、動きも開発スピードも違う。さっそく娘と試してみたところ、快適。音が悪いのはお互いのマイクの調子がよくないため。娘にいたっては渋々テストにつきあわされてたまったもんじゃない感が半端ない。
ZOOM録音(有料のクラウド録画ならスマホでもOK)やAnchorアップロードにはPCが必須ですが、それでも快適。さくっとポッドキャスト配信できてしまいました。し・か・も!
Anchorはもともとコラボ録音機能はあったにも関わらず、です。
国内プラットフォームが、「コラボ機能実装しました!」と、テレワーク対応のリリースを発表するなか、さすが世界No1のやることは違います。ほんと競争は残酷です。
Voicy含め国内プラットフォームは、開発以上に有名配信者の招聘に力をいれていたかのようなリリースが定番だったのですが、ここにきて、もはやうかうかしていられない状況となったのは確実です。国内トップのVoicyであっても、もはや戦略の見直しを余儀なくされるのではないでしょうか。
なんてったって、Zoomユーザーを取り込めれば、圧倒的優位に立てますよね。REC.は国内勢で唯一MP3アップロードに対応していますので、ここでMP4アップロード&音声抽出を実装してきたら、最後発の彼らが、さらにこれまで弱かったビジネスユーザーをごっそり持っていけるという、ジャイアントキングだって起こりえます。
YouTubeが、吉本UUUM連合の誕生でもはや完全プロ市場になってゴールの感がある動画市場ですが、音声市場、ほんと面白いです。
ただ、唯一残念なのは、どのプラットフォームも結局コンテンツの奪い合いで、ユーザーは聴きたい人ごとに、結局アプリを全部入れなくてはいけなくなってしまっていること。というか、まずそういう人はいないので、今はアプリごとにほんとリスナー属性が変わっていて、これまたカオスになっています。
早く、音声広告技術が確立して、プラットフォームごとのユーザー属性が広告資料などで公開されないですかね。そうすれば、配信者ももっとユーザーに寄り添える企画できそうなのにな。
がんばれ!オトナル。他も。
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この記事は吉田喜彦個人が書いています。