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テニスが教えてくれたこと

先週、長かったテニス人生に一区切りがつきました。
小学生の頃に漫画「テニスの王子様」の影響でラケットを握って、早14年半。
今日は、テニスを通して学んだことを少しずつ言葉にしていきたいと思います。

①現状維持は後退
僕は競技を始めるのが比較的早かったこともあり、小中の頃はまずまず勝ち上がることができていました。しかし、高校入学を境に伸び悩びました。
その原因について、当時は練習量が減ったことであるように感じていましたが、実際は「現状維持しよう」というマインドにあったように思います。
中学までの貯金でシードが付いていたのに加え、公立校だったため部活の時間が限られていたため、僕は格下に負けることをとても恐れていました。同時に、いつのまにか「格上に勝とう」という熱は消え失せていった記憶があります。
さらに、部活に向かうモチベーションも、「試合で勝てるように上手くなろう」ではなく「負けないようにメンテナンスしよう」というものでした。
そして案の定、高校テニスでは自分のシード以上に勝ち上がれることはほぼなかったし、むしろ悔し涙を流すことが多かったです。

②言語化は大事
そうして苦しんだ高校生活でしたが、大学でテニスコーチのアルバイトを始めたことが大きな転機になりました。自分が教える側に回ったことで、初めてテニスを「言語化」する必要が生じたのです。そして、それは単にレッスンするだけでなく、自分の良いプレーの再現性を高めたり、ミスを繰り返さないようにしたりする中で大いに役立ちました。レッスンだけでなく練習でもその習慣がついたことで、大学では結果もついてきました。
思い返すと、僕は高校の頃まで一切自分のテニスを言葉に落とし込むことがありませんでした。所謂「テニスノート」をつける友人も少なくなかったですが、自分は全てを感覚に任せてプレーしてしまっていたのです。正直、小さい頃から練習の度に反省を形に残していたら…とは思います。笑

③チームは大きなモチベーション
ここまで反省点ばかり書いてしまいましたが、ならばどうして伸び悩んだのにテニスを辞めなかったのか?と考えると、常に「団体戦」が大きなモチベーションになっていました
どれだけ部活がキツくても、そしてそれが個人戦で報われなくても、団体戦でチームが一つになったときの鳥肌が忘れられなくてテニスを続けてきたのだと思います。
そもそも、学区外の公立中に進学したのは(地元中にはなかった)硬式テニス部に入るためでしたが、テニスを続けるだけならクラブチームでもよかったはずです。それでも部活を選んだことを考えると、ほんとに小さい頃から「チーム」への憧れがあったのかもしれません。

こうして並べてみると月並みな言葉ばかりですが、その一つ一つを身に刻み込むことができたのはきっと意味があったと思います。
しかし、あくまでテニス人生は"一区切り"。これからも長い付き合いになる気がしています。

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