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テニサー界に思うこと

昨日で、大学生活最後の団体戦が終わりました。僕は学内とインカレでテニスサークルを2つ掛け持ちしていたので、これまで並よりは多くの試合を見てきた気がします。
その4年間で感じてきたことを、「団体戦の応援」という要素に絞って書き残しておきたいと思います。

まず前提として、大学のテニスサークルの試合というのは、高校の部活のそれとは一変してかなりルールが緩くなります。例えば、応援者はコートの中に入ってもいいし、ポイント間に選手にアドバイスするのも自由です。つまり、試合結果の要因に占める「応援」の割合がとても大きくなってきます
大学入学当初、僕は「こんなうるさい応援、今までやってきたテニスと同じスポーツとは思えんわ」と斜に構えていましたが、今は別にその仕組み自体が悪いとは思いません。それは、自分自身が声を枯らしてくれた仲間に支えられたことがあったし、テニス未経験者が応援に参加するハードルを下げる・楽しさを知れるなどのメリットもあると思うからです。

しかし、それでも僕が問題に思うことが2つあります。
1つ目は、基本的なルールを守ろうとしないチームがあまりに多すぎることです。例えば、ポイント間・ゲーム間のタイムリミットを平然と破る応援者をよく目にします。そして、その多くのチームが「相手がやっているならお互い様だろう」と、大して疑問も持っていないのが現状だと思います。もちろんアドバイスすることが許されている以上、個人戦よりインターバルが長くなってしまうのはしょうがないですが、最低でもルールくらい守ってほしいと思います。

そして2つ目は、平気で品の無い応援をするチームが一定数いることです。テニサーの応援の中には、もちろん鼓舞するものが大多数ではあれど、耳を疑うレベルに下品なものも少なからずあります。酷い応援になると相手の容姿を茶化し、侮辱するようなものもあります。信じられないかもしれませんが、「ポイント間に逐一ネットに駆け寄り、相手にヤジを飛ばすだけの係」を組織的に決めているサークルもあります。ここまで来ると、もはや応援の範疇ではありません。
そして、僕自身そういった暴言を吐かれたこともあったし、相手の応援者に中指を立てられたこともありました。(笑)もちろん、味方の選手に近づいて「相手のメンタルが崩れてるぞ」などと伝えるのは勝手ですが、それをわざと敵に聞こえるように言うのは、大学生がすることではありません。そんなの小学生でもわかります。
とにかく、「応援は相手を落とすためのものではない」というのは声を大にして言いたいです。きっとそれは、自分自身の価値を落としているだけです。そんな手を使って勝ったとしても、打ち上げで飲む酒はおいしくないと思います。

テニスサークルにどっぷり浸かった大学生活、悔いはありません。しかし、その経験に感謝しているからこそ、後輩たちは思考停止せず更に良い環境を作っていってほしい。そう切に願っています。

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