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鬱からの脱却

実は私は長いこと鬱を患っている。
治療を始めて10年以上になる。

一応鬱は治ったと思うので、薬の量を減らしている最中だが、鬱の薬の減薬は離脱症状が出て辛いのだ。今、まさに起こっており今日は一日絶不調でひたすら横になっている。

眠たくはないので、寝転びながら記事を色々と書いている。

さて、鬱の成り行き。

あることが原因で、私自身を許すことが出来ず、生まれて来るべきではなかったと責め続けてきた。

来る日も来る日も、昼夜問わず自殺の方法を考えることに取り憑かれるようになった。まだ暗い早朝に自分の唸り声で目が覚め、今日もまた生きていることに絶望した。

青空を見ても、いくらお日様が輝いていても私は暗闇にしか見えていなかった。光が見えないのだ。世界から色が消えていた。そして全てのことに興味がなくなった。今まで好きだった文章すら読めなくなった。食事を作ることも困難になった。

そして、自分を殴り火傷を負わせ痣だらけになった。

そんな状態になって、やっと鬱だと気づいた。

治療を始めてしばらくしたら、世界に色がつき始めた。光が見え始めた。世界って明るいんだと感動すらした。

しかし、なかなか無くならないのが希死念慮だった。家族に迷惑が掛かるという一点だけでなんとか保っていた。

結局、治療は10年を超えた。今は当初のような症状はない。空は青く見えるし、光も見える。

時に「あー死にたい」と呟くことはあるが、それは「逃げたい」という意味だ。辛い現実から目をそらしたいだけ。

「現実を受け入れろ」なんて言うけど、難しいんだよね。そこをどうやって折り合いをつけていくかが考えどころ。

鬱になった原因は生涯消えない。が、その原因があるからといって不幸とは限らないと考えられるようになってきた。

認知機能を正常に働かせることが出来るように努力していきたい。

自分を大切にし、幸せにすると決めた。

とりあえずは、今起きていないことについて悩まない。辛いことを思い出しても、何の解決にもならない。ならないどころか、それは今の私を苦しめることになり害を及ぼすのだ。
私を大切にしていないことになる。

私は私を大切に扱う。

#エッセイ

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