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球団別戦力分析2023【BOS】

簡単な挨拶


 こんにちはこんばんは。長らくnoteを書いていなかったBOS担当Ryuです。無事大学生になれました。
 早速「戦力分析」を始めたいのですが、プロ野球チームの強さ(戦力)というものは相対的なものなので、BOSだけを見ていても「戦力分析」したことにはならないのではないか、とふと思いました。そこで、某MLB誌の真似をして、同地区に所属し、プレーオフ出場のために絶対に負けるわけにはいかないBALと戦力を比較しながら記事を書いていきたいと思います。

当たり前の前提

 その前に、Fangraphsの2023年の順位予測を見てみましょう。あれ、おかしいですね。BOSの予測順位が5位になっています。そうでした、去年もBALに追い抜かれて5位に転落したのでした。今年こそプレーオフに出るためにオフは戦力を補強…したんだかしてないんだがよく分からない感じのオフを過ごしましてましたね。そう、2023年もBOSはプレーオフ進出はかなり絶望的なのです。先ほどのFangraphsの記事を見ても、プレーオフ進出確率は25.7%という数字になっています。(ちなみにBALは28.7%です。)
 そんな両チームを比較しながら、誰が読みたいんだか分からないBOSの戦力分析を進めていきたいと思います!!
※ロースターについては、MLB公式のロースター予想(BOS, BAL)を参考にしました。また、打撃指標はほとんどOPSにしか着目しなかったことを先に断っておきます。

キャッチャーから、と思ったが…

 MLB公式の順番に倣って、まずはキャッチャーから、と思ったのですが、キャッチャー単体で見るとBOSに勝ち目はなさそうです。というのも、BALにはAdley Rutschmanがいますからね。
 彼の活躍について語るのはBAL担当の方がやってくれると思うので、少しマニアックですが、ここではReese McGuireという選手について簡単に取り上げます。もともとはTORにいたのですが、2022年からはCHWに、そしてシーズン途中にBOSに来ました。CHWではOPS.546という成績だったのですが、BOSではOPS.877という成績を残しています。今シーズンのスプリングトレーニングで正捕手を務めており、開幕捕手も務めると思われます。しかし、baseball-referenceのprojectionではOPS.675となっており、実際スプリングトレーニングでも.573という成績でしたので、Rutschmanとは少し勝負にならなさそうですね。はい次!!

いい勝負の一塁手

 ここは少し判断するのが難しいです。BALの一塁手Ryan Mountcastleは昨年145試合に出場し、OBP .305 /SLG .423 /OPS .729という活躍をしました。一塁手としては少し物足りない感もありますが、今年のスプリングトレーニングではOPS 1.194と当たりに当たっており、baseball-referenceのprojectionではOPS .763とまずまずな成績を残すことが予測されています。
 それに対して、BOSの一塁手Triston Casasは、今年の新人王候補に挙げられるほどのポテンシャルを持っており、スプリングトレーニングでも15試合に出場して、OPS .952という活躍をしました。ここは、互角ということにします。

どっちもどっちな二塁手

 ここは本当にどっちもどっちで、甲乙つけがたいです。ただ、幻想でどっちにするかと言われたら、Christian Arroyoにするかなーっていう感じですかね。Arroyoはまだ27歳ですし、昨年のOPS.736はBALの二塁手Adam Frazierより100ポイント高いです。何よりスプリングトレーニングでは、
BA .339 /OPS .857という活躍でした。OBPがBAと同じ値を取っているのは一旦無視して、この活躍が続けば申し分ないです。

BALが強い遊撃手

 続いては、野球の花形とも言われる遊撃手です。BOSの遊撃手Kiké Hernándezはユーティリティープレイヤーで、WBCではプエルトリコ代表としてセンターを守っていたのですが、BOSではショートストップ遊撃手を任されることになりそうです。ただ、打撃に少し難があるようで、Xander Bogaertsの穴を埋めるほどの活躍は期待できません。
 BALの遊撃手Jorge Mateoも外野を守ることができ、打撃成績はHernándezとあまり変わらないながら、昨シーズンのWAR3.4はレギュラーとして十分だと言えます。ここはBALに軍配が上がるでしょう。

三塁手は譲れない

 BALの三塁手Gunnar Hendersonは間違いなくトッププロスペクトですが、ここはデバちゃんに譲ってもらいます。というより、フランチャイズの顔ですし、"超"大型契約を結んだとこなので、プロスペクトなんかに負けてもらっては困ります。
 公式の記事によると、Xander BogaertsがSDに行ってしまった1週間後の12月14日にオーナーとCEOとGM補佐がデバちゃんに会うためにわざわざドミニカまで行ったらしいです。また、chief baseball officerもデバちゃんとの契約をまとめるために大晦日を返上して、代理人と交渉し、年が明けた1月4日にようやく合意に至ったそうです。このエピソードから、BOSの首脳陣がデバちゃんと契約を結ぶのにいかに必死だったか分かるのではないでしょうか。

ひとまとめに…外野手&指名打者

 先に結論から言うと、昨年の成績だけ見たら明らかにBALの外野陣の方が強力なのですが、スプリングトレーニングやWBCの成績を加味すると、意外といい勝負なのではないか、ということです。というのもBALは、Cedric Mullins, Anthony Santander, Austin Haysの3人が昨年レギュラーとしてプレイし、いずれもOPS.700~.800という活躍だったのですが、スプリングトレーニングの成績だけ見ると、Hays以外かなり不調でした。それに比べて、BOSは、Masataka Yoshida, Adam Duvall, Alex Verdugoの3人がレギュラーとして2023年戦っていくと考えられ、昨シーズンの成績を一旦に無視すると、YoshidaはWBCで周知のように大活躍しましたし、DuvallとVerdugoもともにOPSが1000ポイント以上と絶好調でした。
 もちろんスプリングトレーニングの成績はそこまで参考にならないし、BALの外野陣の方が安定した活躍を期待できるということは承知の上で、「もしかしたら…」という淡い期待を抱いているにすぎませんが… 
 また、指名打者に関しては、BALはSantanderが開幕指名打者を務めるのではないか、という話もありますが、BOSはJustin Turnerで間違いなさそうです。さすがに年齢による衰えは見えてきていますが、それでも昨年128試合に出場して、WAR2.0という数字を残しているので、今年もそれくらいの活躍を期待したいところです。

展望

 とまあこんな感じでここまで戦力分析(?)をしてきたわけですが、どうでしたでしょうか?昨年のBOSは総得点がリーグ4位、チームOPSでも4位とう成績を残しましたが、全体的に見ると、今年は若干BALに分があるようです。というよりJ.D. MartinezXander Bogaertsが抜けたのがいたすぎます。そういえば投手陣についてコメントするのを忘れていました。今年はNathan EovaldiがTEXに行ってしまい、TBから移ってきた Corey Kluberが開幕投手を務めることになりました。もうとっくに全盛期は過ぎていますが、それでも昨年カムバックして、164イニング投げていますので、サイヤング賞2回取ってるピッチャーはやっぱりさすがだな、という感じですね。Kluber以外の投手陣はちょっと悲惨な感じになってるので、おまけという形で簡単に言及します。

おまけ(投手陣)

 プレーオフに出るチームの投手陣ではないというのは言うまでもないとして、それでもプレーオフに出るには、Kluber, Sale, Pivettaがフルシーズン投げて、あともう一人イニングイーターが必要そうですね。先発としてこの3人の他にTanner HouckKutter Crawfordが挙げられていますが、2人とも26歳と若いので、経験豊富なKluberやSaleから色々学んで、もっと成長していってほしいとフロントは願っているのではないでしょうか。
 また、リリーフ陣に関して言うと、Kenley JansenChris Martinが加入したのがかなり大きいです。昨年よりかなり改善されたと言えそうです。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。シーズン始まったら、またお会いしましょう。


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