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子育ての行き詰まりは自分の行き詰まり

日本の親のあり方として自己犠牲を讃える風潮がある。それはそれで否定しないし、尊ばれていいと思う。しかし、それ以前に自分自身の人生をより良いものにするべきだ。それをしないと自分の弱点がそのまま子どもに伝わってしまうから。子育ての悩みはそこに起因している。

子どもにとって親は生きていく上での最大の羅針盤だ。子どもは時には悲しくなるほどに親を尊敬している。社会的に問題とされる人であっても、子どもにとって親はかけがえのない存在だ。だから親のあり方がストレートに子どもに伝わってしまう。

一見、子どもが親に反抗的に見えても、それは親にもっといい親であってほしいという願いの裏返しに他ならない。

だから親として子どもついてにあれこれ考えるより、ひとりの人間としてどうあるべきかにこだわって生きてほしい。今は子どもにもっとかかわろうということが言われ、働き方改革が叫ばれる。それもいいこと。でも大切なのは自分の生き方。子どもが思うように育ってないというのは、自分の人生そのものがうまく行ってないと考え、自分の生き方を再構築する。それがいいと思う。その再構築に奮闘する姿でいることが、子どもへの言葉の説得力の源泉となる。ここが充実してくると子どもは親の放つ言葉を心で聞くようになる。

「どういう言い方をすれば、分かってくれるでしょう。」そういう相談事を受けることがあるけれど、正直言って苦しい。言い方で子どもが変わるということが、そもそもあり得ないから。確かに、効果的な言い方はある。しかし、それをどこからか聞いてきて子どもに伝えたとする。その時は子どももはっとして一瞬変えることがるかもしれない。しかし、聞いてきた言葉は所詮借り物、すぐに元に戻る。そしてまた悩みが深まる。そのうち、そこを子どもに見透かされてしまい、管理不能となる。

ではひとりの人間としてやるべきは何か。それは家庭の習慣を整え、生き生きとしたものに変えることだ。

まずは家庭内の掃除や整理をすること。最近の飛躍企業の職場は、とても心地よさを大切にしていて、見ていて仕事場とは思えないような空間になっている。視野に入るものは精神のあり方を決める。無駄を廃し、売るなり捨てるなり、管理できないものを置かない。特に小物はたまり勝ちなので要注意。そもそもものを増やさないことだ。

そして食事を変える。今一番ホットな課題だ。テレビはやたらおいしさを強調する。その結果、今の日本人の食事は糖質まみれの食事になっている。こだがまずい。糖質制限は、ダイエットに効果的と広がっているけれど、実は頭の働きにこそ必要なものだ。そして糖質に変えて重要なのはタンパク質だ。肉や魚、卵を比率を上げる。確かに食費は上がる。しかししばらくの時間の経過の中できっと収入は上がってくるはずだ。親が時間に追いまくられることは子育てにはもっとも危険なこと。食事を変えることで、何より頭の働きが変わるはずだ。

時間帯としてもっとも重要なのは朝だ。朝の開始は1日の成果を決める。朝の時間を体と脳のトレーニングに使う。最初は散歩からでもいい。時間はそう多くなくてもいい。集中的にやることが必須。効果的なのは筋トレ。筋肉が増えると、体が楽になるのと同時に、気分がよくなるから。幸い筋トレのやり方はYouTubeにいっぱい出てる。それを見ながらやれば効果的だ。

そして朝の脳トレ。一番は昔ながらの新聞を読むのがいいが、その他読書、百ます計算なんてのもいい。朝食も満腹にしなくていい。タンパク質とビタミン・ミネラルを考えサプリの活用も考える。パンと牛乳みたいな定番は結局糖質過多になるのでお勧めしない。

睡眠は当然重要だ。時間も大切だが、一番やってはいけないのは、就寝前のスマホいじり。睡眠の質をひどく落とす。

結局、子育ての行き詰まりは親の人生の行き詰まりの反映と考えれば、子どもにどう接するかを考えるより、自分がどう主体的に生きるかを考えた方が効果的だ。時間もお金も限られてるという悩みはあると思う。しかし今の時代はネットで個人が個人として活躍できる時代、組織に生きることしかできなかった昭和の時代からは大きく進歩している。力量を高めれば、それに応じた収入は得られる。結局、時間や考えを拘束されるところから抜け出せればいいわけだ。

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