20200903


 何故!? 何もしたくない日々。

 こうして毎晩眠れない時間を過ごしていると、それはもう恐ろしいぐらい生産性のない自分の人生にちょっとした寒気すら感じてくる。本も読まないしアニメも観ないし本当に何もしていない。うんこ製造機かと思いきや、ものを食べていないのでうんこすら製造していない。頼みの綱のおしっこも小便小僧を前にしたら裸足で逃げ出す体たらく。

 本当に何もしたくない。それを悲しいと思う。自分自身の資質故か巡り合わせの悪さか、何とか薄弱な精神を振り絞って挑戦した事物はすべて空気の壁にぶつかるようなスピードでぼく自身に跳ね返り、この細くだらしない身体と精神を無残にも空中分解させるに至った。もっと人生を楽しんでいきたいと思っていたのだが、残念ながら何もかも色あせてしまったようである。

 家から出ない生活は非常に快適だが、知らない間に身体はどんどん衰えていくらしい。起きている時間はどんどん短くなっていく気がするし、先日ふと目が覚めて日中陽が高い時間帯に散歩に出たところ地球がひっくり返ったような強烈なめまいで道路に倒れこんだ。

 こんなつもりではなかった……。そう後悔しながら灼熱の秋葉原に座りこみ悲嘆にくれたが、果たして一体何がこんなつもりではなかったのかよくわからない。昼間散歩に出たこと? 自分の置かれている状況? この人生そのもの? 今更何を後悔しても遅いのだが、死ぬそのときまでは好き放題に生きると決めていた自分自身を裏切り、金がなくて煙草を吸っていないことを考えると情けなくて本当に死にたくなる。

 誰かぼくを殺してくれないか。それか眠りにつくように死に至る薬をくれ。

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