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予測不能の首都劇場 日体大-帝京大 首都大学野球春季リーグ戦・第1週第1戦

2024.4.7 パレスタひらつかでの首都大学野球春季リーグ戦リーグ戦・第1週第1戦 日体大2-3帝京大の観戦レポートです。

【日】宮下、馬場、山中、池本、箱山-田邊
【帝】榮、菅原-池田、奥
【二】池田(帝)鈴木斗(日)

<得点経過>
【5回裏・帝京大】
先頭の池田ツーベースで無死2塁。1死後島野のセンター前ヒットで1死1,3塁。山本晃のライト前ヒットで池田生還、1点先制。なおも1死1,3塁。彦坂の四球で1死満塁。山本涼の犠飛で島野生還、1点追加。合計2点。0-2。
【6回表・日体大】
先頭の小林聖ライト前ヒット、犠打で1死2塁。鈴木斗のレフト前ヒットで1死1,3塁。酒井の犠飛で小林聖生還、1点返す。1-2。
【6回裏・帝京大】
先頭の今崎死球、犠打で1死2塁。2死後代打根本のレフト前ヒットで今崎生還、1点追加。1-3。
【8回表・日体大】
先頭の古滝四球、盗塁成功で無死2塁。鈴木斗のツーベースで古滝生還、1点返すもここまで。2-3。

帝京大

榮 龍騰 投手(4年 津田学園 175/78 左・左)

140キロ前半~中盤の直球、スライダー、カット、スプリットなどを投げます。

ゆったりフォームからしっかりリリースしてくる左腕です。直球は伸びがあり、スライダーはブレーキが効きスプリットの落ちもいいです。球持ちが良く緩急が冴え変化球で空振り取れます。

直球でカウント取って変化球で打ち取る投球が2周り目まで通用すれば結果も付いてくるでしょう。帝京大はこの投手がエースとして回るでしょうね。

先発で7回、4安打、7三振、4四球、1失点。

菅原 天斗 投手(4年 仙台育英 181/85 右・右)

140キロ中盤~後半のズドンとくる直球、スライダー、カットなどを投げます。制球はばらつくもmax151キロの直球で押し込む投球スタイルです。クローザーはこの投手でしょうね。変化球でカウントを取れるともう少し安定してくると思います。

リリーフで2回、1安打、2四球、1失点。

島野 圭太 内野手(4年 履正社 176/75 右・左)

ノーステップに近い独特のタイミングの取り方からしっかり球を叩いてセンター方向に打ち返してきます。帝京大の攻撃のキーマンの一人ですね。

1番サードで5-1(単打1、三振2)。

彦坂 藍斗 外野手(3年 享栄 178/80 右・左)

軸がブレないスイングでライナー性の打球を放ちます。素直にバット出て球の捕らえが良い選手です。この選手も攻撃のキーマンだと思います。   

3番センターで2-1(単打1、四球2、三振1)。


帝京は昨秋の入替戦を制して4季ぶりの1部です。翌日の第2戦も勝って勝ち点を挙げました。素晴らしいスタートをきりましたね。

投手陣は榮、久野の左右の両投手が中心でしょうか。打線は島野、彦坂の旧チームからの主力が引っ張ります。

この日は各打者が当てにいかずしっかり振り切っているのが目を引きました。昨秋の入替戦の驚異的な粘りが新チームにも受け継がれていると思いますし、1部でも十分戦えると思います。

日体大

宮下 大地 投手(4年 日体大荏原 180/85 右・右)

140キロ前半〜中盤の直球、カーブ、スライダー、カット、スプリットなどを投げます。

max150キロの威力ある直球で押し込む投球スタイルです。スムーズな腕振りで140キロ中盤の直球を投げられるポテンシャルは上々です。制球のばらつきを改善したいですね。

先発して3回2/3、2安打、5三振、3四球、0失点。

馬場 拓海 投手(2年 福岡大大濠 184/82 右・右)

140キロ中盤直球、スライダー、カットなどを投げます。

トルネード気味の投球モーションから力強い腕振りでmax149キロの直球で押し込むスリークォーター右腕です。この日は制球がばらつき甘くなったところを捕らえられましたが、そこを修正したいですね。

リリーフで1回1/3、3安打、2三振、1四球、2失点。

箱山 優 投手(4年 日体大柏 185/86 右・左)

ゆったりとした腕振りで140キロ中盤を出せる出力はさすがのドラフト候補です。今季はクローザーとしての起用になるのでしょうか。

リリーフで1回、1安打、0失点。

田邉 広大 捕手(3年 常総学院 174/80 右・右)

捕手として強肩が目を引く選手です。この日は盗塁を2度刺しました。バッティングでもしぶとく繋いできます。

8番キャッチャーで2-1(単打1、犠打1)。

鈴木 斗偉 内野手(2年 山梨学院 175/78 右・左)

球の捕らえが良く、甘くくれば長打あります。中軸としての活躍が期待される選手です。

3番セカンドで4-2(二塁打1、単打1、打点1、2三振)。

小林 柊楓 外野手(1年 前橋商 175/74 右・左)

軸回転でしっかり球を捕らえてくる選手です。トップバッターとして出塁率を上げたいですね。足の速さも注目していきたいです。

1番センターで4-1(単打1、四球1、三振1)。


日体大は昨年リーグ戦春秋連覇しています。今年のチームも投手陣は寺西、箱山のドラフト候補右腕に加えて篠原、馬場らがいて強力投手陣を形成しています。

野手陣も南、門馬、酒井など打力のある選手が揃っています。当然優勝候補一番手は日体大でしょう。私もそう思っていました。

しかし、開幕週はエース寺西、主砲門馬を欠くまさかのスタート。結果、2部から上がってきた帝京に連敗してしまいました。これはものすごく痛いスタートとなってしまいました。ですが、まだ始まったばかりです。選手層も厚いですし諦めず巻き返して欲しいですね。

これが下馬評は関係ない予測不能の『首都劇場』の怖さです。戦力万全と思われた日体大が勝ち点を落とすとは…これは最後までもつれそうですね。第2週以降も目が離せなくなってきました。

記録は手元の集計のため公式記録と異なる場あります。

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