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多磨全生園を歩く

2016年2月16日、並びに、2017年1月29日の投稿より。

出張移動中・・・ハンセン病の資料館は
16:30で閉館、間に合わず。

武蔵野、東村山にある
広大な【収容所】のスケール

人間の尊厳を剥奪する
絶滅収容所のような、
徹底ぶりに、戦慄を禁じえぬ。

意図的な情報遮断による無知、
知らぬことへの居直り、
官民手を携えての民族浄化。

いまだ亡くならぬハンセン病
不即不離にはりつく偏見、差別
世界に目を向ければ、何十万という
発症者が生まれている現実。

2016年2月16日

【世界ハンセン病の日】=毎年1月の最終日曜日
その日を含む前後にハンセン病回復者への差別や偏見の撤廃、人権を守る活動が世界各地で行われる。

去年2月・・・東京方面への出張途中に訪ねたハンセン病の療養施設【多磨全生園】(東村山市)
移動の合間に1枚だけアップした写真のほかにも何枚かあり、今日のこの日にキャプション付で、あらためて。

ハンセン病者を隔離した日本の残酷なシステムは、まるでアウシュビッツの同類ではないか。

にわかに信じられぬ、耳を疑うような非情な仕業、こうした人間存在の暗愚に目を背けぬこと、その事実を丹念に追わずして、なんだかんだってのは不遜というか、浅薄というか・・・

知らぬことに居直らず、最低限で知るべきことのひとつだと思う。

2017年1月29日
1.柊 (ひいらぎ)の垣根が一部に残る。このトゲトゲの葉で、自然の有刺鉄線の役割をもたせたようだ。
2.遍路母子像。四国の遍路をまわるハンセン病者も多かったという。ハンセン病者が歩いてできた遍路道もあったという話も。
3.その説明
4.面会人宿泊所
5.居住区。この既視感は、たとえば仮設住宅に似ているのだ。
6.広大な敷地。駅からの徒歩道、知らぬ内に敷地に入っていた。
7.望郷の丘 高さ8メートルほどの築山。ここに登って外を眺め、故郷の方向に思いをはせた。 昨年の調査で【掘割】の遺構が認められたが、次の写真説明にもあるように、その土砂を積み上げたものだ。
8.その説明
9.修復、保存された山吹舎
10.その説明
11.カトリック協会。ほかに各宗派のお寺も。
12.この神社は、腕に覚えある入所者たちの手で造られた。伊勢神宮からの分祠。
13.西武・秋津駅から徒歩30分ほど。到着したのは午後5時前だった。去年の2月半ば、寒空に半月がかかっていた。

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