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36歳で肺が潰れ水が溜まり、S4肺腺癌の宣告されてからの人生が、幸せと感じる理由。
「ようやく病名が分かりました。肺腺ガンですね。ステージ4です。」
2022年12月8日午後14時。入院病棟の小さな部屋で知らされた。
2022年11月25日に緊急入院してから、右肺が潰れてるとか、その右肺に水が溜まってるとか、その水がドス黒いとか言われ、病名をつけられないと治療も退院もできないとのことで、内視鏡手術をしたりCTや血液検査も何度もしながら、注射とドレーンの痛みと諸々のショックで頭がバグり続け、なのに、コロナ規制で家族にも会えず、生きた心地がしないまま病室で日々を過ごした。
癌はまず想像していなかった。
いや、仮に癌だったとしても、初期だろうし、まぁなんとかなるかとか思ってた。
それが。
どうして。
主治医の先生は「今は治療薬もだいぶ増えてるから。すぐに始めよう。」と言ってくれたけど、言葉が出てこなかった。同席した両親が変わりに色々質問をしてくれた。
しばらく経って、
私「先生、わたし、この十数年、本当に仕事だけ一生懸命してたんです。お酒もタバコもしてないし。なのに、なんで、、」
沈黙
先生「そうだね、、少し頑張りすぎちゃったのかなぁ、、。」
頑張りすぎると癌になるんですか。
とにかく自分に起きていることが消化しきれず、ただその時はぼーっと泣いていた。
「癌サバイバー」という言葉を知ったのもその後で、私は現時点で、1年3ヶ月目の癌サバイバー」として生きている。
この約1年、本当に色々あったけど、今は毎日、楽しく穏やかに、充実した時間を過ごしている。
このnoteを書き始めてから2ヶ月経つけど、現在は痰もだいぶ減って、腹水も減って、腫瘍も一つ消えた。
「がん細胞の塊は、自分によって作り出される。」という考え方がある。
これが真実か否かは証明できないけど、
私は約10年、仕事をするなかで、ストレスとプレッシャーが蓄積され、それをケアすることをしなかった。そんな生活がだんだん苦しくて、でもキャリア全てを手放す決心はできなくて、、という自分を、潜在意識の自分が、癌をつくって、寿命を縮める確率を上げて、がんじがらめの現実に終止符を打ったのかもしれないと思うようになった。
癌になり、全てを手放してからの1年は、「生き延びる」ことが最優先になり、とにかく自分が負担になることは避けた。そして、自分のメンタルケアに力を入れて、自分が1番大切、というマインドを育てた。
この1年、治療や副作用が辛くて大変な時期もあったけど、不思議と「幸せだな」と思う時間が増えていき、いつからか、
癌になってよかった。
という人の気持ちが分かるようになった。
100%か、というと分からないけどw
私は癌の塊を作ることで、自分の人生をリセットさせた。
もっと別の楽な方法でリセットすべきだったけど、不器用な私らしくもあって、なんかもう仕方ないかって感じている。
今、毎日が楽しい。生きてて楽しい。そう自然に思えるから、今、自分は幸せだと思う。
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