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ストックイラストをやることで得られるメリット

こんにちは!イラストレーター兼動画クリエイターの無印かげひと(@kage86kagen)です。

今回は、「ストックイラストをやることで得られるメリット」について紹介したいと思います。

私は「ストックイラスト」というものをやっているのですが、私のブログやnoteでストイラの事を初めて知り、実際にストイラをやってみました…というありがたい言葉を、読者から頂く事もあります。

今回は、そんなストックイラストに関するちょっとしたお話です。

(↑ブログではこういったストイラに関する記事もいくつか投稿しています。)



ストックイラストとは?

まず初めに「ストックイラストとはなんぞや?」というのを説明したいと思います。簡単に言うとこんな感じです。

  1. 自分が描いたイラストをストックサイトに登録する

  2. 購入者が自分のイラストを購入する

  3. 購入したイラストの売り上げの何割かが自分の収入になる

いわゆる、「素材イラストを販売して利益を得る」ということです。
小難しくビジネス的に言うと、「フロー型収入」ではなく「ストック型収入」になります。

素材イラストは、大手企業や個人、ブログの挿絵、動画編集など、ありとあらゆる場所で活用されています。私もストイラ制作者でありながらも、動画編集をする際に「購入者」として素材を利用する事もたまにあります。

素材イラストと聞くと、一番有名なのは「いらすとや」のイラストだと思うのですが、もちろんいらすとや以外の素材イラストの売買も盛んに行われているのが現状です。

例えば、大手企業が外資向けにプレゼンを行う時、「いらすとや」のような絵柄のイラストを利用すると、印象がかなり変わってきますよね。自分のコンテンツをスマート&かっこよく魅せたい場合は、いらすとやの絵柄は不向きになります。そうなると、そういった方面のイラストを探す事になります。

素材イラストに関しては、たまにニュースにもなったりするので、イラスト制作者に関わらず、誰もが一度は見た事があるジャンルなんじゃないかなと思います。

石倉氏は自身のサイトで、経歴やブログなどを掲載。ブログの記事に載せていた複数の画像にデジタル画像を販売するサイト「PIXTA(ピクスタ)」の透かしなどがあり、「無断転載しているのではないか」と指摘する声がネット上で出ていた。

 透かしがある画像は見本用のデータで、ピクスタの利用規約によると、コンテンツの準備のためのレイアウト確認などの目的を超えて使うと規約違反や著作権侵害となるという。

引用元:朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASP9354C3P93ULFA01D.html

(↑2021年、あの「デジタル庁」のトップがやらかした素材イラストに関する悪い話。…デジタル庁さん?)


ストックイラストをやることで得られるメリット

ストックイラストに挑戦するクリエイターは年々増加傾向にありますが、ストイラを行うことで得られるメリットはどんなことがあるのでしょうか?
私も3年ほどストイラを作り続けてきましたが、個人的な主観と他のクリエイターさんの意見を参考にしながら、下記の通りまとめみてみました。

  • 収入源を増やすことができる
    (この場合、「収入、売り上げ」の事では無く、お金をもらえる源を1つ増やすことができるという意味。いわゆる副業。)

  • 描いたストイラを活用して、別のストイラを作ることができる
    (お金(イラスト)がお金(イラスト)を生み出す感じ)

  • 自分のストイラを見た購入者から声がかかり、イラストの仕事をもらえることもある
    (結構あるらしい。残念ながら私は一度も無いが…)

  • イラストを描くスピード、技術力、画力が上がる

  • 「ビジネスシーン」において、使用されるイラストの「今現在のトレンド・流行」を把握することができる
    (現在は「主線+2,3色のみ使用したイラストが好まれて使用されているな…」といった感じ。流行は目まぐるしく変わるので、自分のトレンドアンテナを鍛える事ができる)

  • 「資産」をコツコツ築くことができる、ストイラも働いてくれる
    (イラストを描いて投稿さえすれば、後はイラスト自体が働いてくれる。しかも頑張った分だけ収入も見込めるので、ある種の「資産」作りとしても期待できる)

「”資産”をコツコツ築くことができる」は、「つみたてNISA」などの投資をやっている方ならイメージしやすいかと思われます。

反対にデメリットをあげると、下記のような感じです。

  • 投稿したストイラが売り上げに繋がるまで、かなりの時間がかかる
    (一般的な人だと、数ヶ月~1年ぐらい)

  • 作業量の割に収入がかなり低い
    (例えば、「イラストAC」の場合だと”著作権譲渡”の割にもらえるポイント数が低い。(イラストACは、投稿した時点でそのイラストの著作権がAC側に譲渡される))

  • 今すぐ収入を得たいイラストレーターは、ストイラよりもふつうに営業して仕事をもぎ取った方がいいので、その人たちにとってはデメリットになる

今すぐにイラストで稼ぎたい!収入を得たい!という方の場合だと、ストイラという稼ぎ方はお勧めしません。まずは営業や売り込みを行って、一刻も早く仕事を掴みに行きましょう。その合間にストイラを制作し、”資産”作りを行うなら全然良いのですが...。


もし、現時点で「ストイラに挑戦してみようかな…」と迷っている方には、私だったら「とりあえずやってみようぜ!」と背中を押すと思います。
デメリットもありますが、「ストイラという界隈の見聞を広められる」という点では挑戦するだけで価値がありますので、本業の合間にコツコツ作ってみてはいかがでしょうか?

ストックイラストの現在

ストックサイトの仕組み自体はおよそ20年前ぐらいから始まっており、今となってはデザイナーに限らず、会社やブログ執筆者、Vtuberなど幅広い層で素材イラストが使用されています。

「ストックイラストを主軸としているイラストレーター」も増えてきており、その方達が善意で教えてくれる”ストックイラストのあれこれ”のおかげもあってか、ストイラを作る人口は年々増加しています。

そうなってくると懸念されるのが、ストックイラスト界隈におけるレッドオーシャンです
今では「購入者<クリエイター」という図ができあがっているため、もはや客層という名のパイの取り合いです。

つまり、ストックイラストの枚数が飽和に飽和しきっているため、
今からストックイラストを始めようとしても売り上げが伸びにくい
・今まさにストイラをやっている方でも、年々売り上げが下がってきている
 
(たくさんのイラストが投稿されているため、売り上げが分散されている)
・ストイラ界隈の中で活躍しているクリエイターに売り上げが偏っている

…といった事が数年前から起きています。

コンテンツが盛り上がると、こういった懸念は自然とつきものです。

そのため、もしストックイラスト作りを収入源の大黒柱として考えている方がいましたら、個人的には絶対おススメしません。ストイラを収入の大黒柱にしてはいけません!
ストイラはあくまでも「副業」感覚で進めていく事をお勧めします。


すごい蛇足ですが、参考として私のストイラ遍歴を記します。
・1年目:6,000枚ほど投稿
・2年目:1,000枚ほど投稿
 (ストックビデオも作り始めたため、このうち300点は動画)
・3年目:500枚ほど
 (このうち動画は400枚、イラストは100枚ほどしか投稿していない)

2年目からはクライアントワークで食っていけるようになり、ストイラの投稿もかなり控えめになっていきました。
累計8,000点ほど投稿しているのですが、今では”収入源”と言えるほど収入も発生しています。
「ストイラのトレンドを押さえる→それに合わせてイラストを制作する」と「根気強く続ける」、この2点を意識して頑張れば、今から始めてもそれなりの結果が見込めると思われます。


いかがだったでしょうか?
今回は「ストックイラストをやることで得られるメリット」についてご紹介しました。

もし、現時点で「ストイラに挑戦してみようかな…」と迷っている方には、私だったら「とりあえずやってみようぜ!」と背中を押すと思います。
デメリットもありますが、「ストイラという界隈の見聞を広められる」という点では挑戦するだけで価値がありますので、本業の合間にコツコツ作ってみてはいかがでしょうか?

最後までご覧頂きありがとうございました!

それでは!


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