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「#感嘆符の降雨」

出口のない日々だ
いい打開策も思いつかない
貯金残高はいつも心許ない
インクのないボールペンみたいに
意味のない空白をなぞる日々だ
点から線を生み出す力が欲しい
さまよう総武線 絢爛豪華な歓楽街
ヤス酒で酔い 夜気にくるまれ寝るのもいい 宛もない日々だ 狂おしいくらいに暑すぎる真夏の夜の街よ
眠らない街よ 言葉にあふれた街よ
感嘆符が雨になり降る
私は文化にふれる 私はカルチャーに濡れる
私は思想に震える そして、新しい風に吹かれる
朝が夜を手招くと、あたりはすっかり明るくなっていて 
ただひとつの記憶さえ啄めぬ 空っぽの空虚から手を伸ばした先に 
いつもあなたがいるだけ 優しいだけのあなたがいるだけ
それだけできっとふつうに幸せだったんだ
それだけできっとふつうに満足だったんだ。

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