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「車窓から」

代わり映えしない毎日は
まるで電車の車窓から
眺める景色のようだ
世界の果てを目指すつもりが
路線図の一番端っこの 
小さな名も知れぬ駅に
たどり着くのが精一杯だった

あなたは元気だろうか
最近、連絡がないけど
同じ夜を過ごしていても
気持ちはどこか遠くを見てる

さよならは僕から決めたんだよ
何かを変えたくて歩きだした
はずがあの日から少しも
前には進んではいないことに
気がついて 命からがら
たどり着いた 夕暮れに
恥ずかしいほど泣いたっけ
明日は今日より素晴らしいはずだ
今日ほど素晴らしい今日はない
そう思うことで涙を見ないふりをした

遠ざかる車窓の景色が
生まれた町を遠ざけていく
もう二度とは会えない人も、この気持ちも
この町に置き去りにしていこう
そう決めたところだ。


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