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地下の水道施設とピアス


井上くんの案内で地下の水道施設に降りていく。
体育館の地下のような場所である。
階段は交互に重なっており、降りるのと登るのが同じ場所にある。
地下は思ったよりもガランとしている。
周りを歩きながらポンプらしき機械の方へと歩いていく。

「日本酒はありましたか」

ときかれた。

「ここではまだ試してないよ」

と答えた。
回廊のような場所を歩いていると小中学生くらいの子どもたちが10人くらい追い越していった。彼らはおやつをもらいにいくようだった。
井上くんに挨拶をして地上に戻ることにした。
彼につけてもらったと思われる小さいボディピアスが右手に2つ。左手にひとつついていた。
返そうとすると

「使ってください」

と言われた。
右手のピアスが微妙に痛いので、階段を登ったところで外した。
そろそろ飛行機の時間である。
神谷さんとこれから鹿児島に向かう。
ビールを貰ってから、ジーンズを履き替えて、下駄箱に向かうことにした。留守をお願いして、時計をみるとタクシーで向かった方がよさそうだった。神谷さんとは下で合流してタクシーで向かおうと思った。

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