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ラボ日記「要支援者等の共助モデル構築WG」の第13回目を実施しました。

令和6年6月27日(木)晴れ
参加者:かがわDX Lab会員及びLabフェロー 約39名(オンライン含む)
場 所:かがわDX Labo及びオンライン

 本日は、ラボにおける福祉・防災分野の研究項目「要支援者等の共助モデル構築WG」の第13回目を実施しました。
 本WGは、認知症高齢者等の要支援者に対して、位置情報を活用することを念頭に、徘徊捜索支援や災害時の迅速なサポート体制の整備など、平時・災害時それぞれのケースに合わせた支援策を、行政のみに頼らない、民間事業者を含めた地域で支え合う仕組みを構築することで、より実効性の高い、「共助型社会」の実現を目指しています。
 本日は、県内3自治体、県、かがわDX Lab会員が集まり、主に実証内容に関する議論が行われました。
 本日のWGでは、それぞれの機能において実施する実証について結果や状況が提示され、議論が行われました。
 徘徊時の捜索を目的とした位置情報機能については、GPSやセンサー等の機器が要支援者の方に受け入れていただけるかという受容性検証を実施し、今回結果が報告されました。腕や指につけるタイプだと、装着感が強く見てわかるため、すぐに取り外されてしまい、インソールや足首につけるタイプだと気づかれにくく継続して利用いただける結果となりました。今回の検証結果を踏まえてビジネスモデルやサービス内容の更新を行ってまいります。また、前回のWGで議論がなされた徘徊時におけるBLEタグの活用についても、実証を進めることが発表されました。こちらについては、検証で扱うアプリの開発や検証シナリオ等、引き続き計画を進めていきます。
 屋内での見守り機能については、介護施設が抱える転倒転落や虐待被疑に対して、既存センサーを用いた検証・評価を実施する計画が共有されました。今回検証に利用するセンサーはカメラとセンサーが一体化されたもので、取得された映像やバイタル等が管理画面で閲覧できるため、介護スタッフにご協力いただき評価・検証を実施していきます。
 かがわDXLabフェローからは、受容性検証については「服などに縫い付けることによってカードやタグなどのコンパクトなタイプも常備していただけるのではないか」といったご意見や全体の進め方について「実証と並行して、ビジネスモデルを更新していく必要がある」といったアドバイスをいただきました。
 今後も、具体的な実証研究計画の策定・実行、及び詳細なビジネスモデルの構築に向けて、引き続き議論を進めて参ります。
 今後もかがわDXLabの活動は、noteで引き続き情報発信をしていきます。

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