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”ぬくもりのある人間関係”を大事にした「月3万円しか稼がない」やさしいビジネスの可能性

「ビジネス」と聞くと、あなたはどんなイメージや感覚が沸き起こって来ますか?

僕は、「競争」「差別化」「効率」「もっと」「消費促進」「スケール」というようなワードが出て来て、少し心拍数が上がるような、何かに追われて走らないといけないような感覚が現れました。

もちろんこのイメージを悪いものだと捉えているわけではないし、こういう世界の楽しさも知っているんだけれど、この本の中でのビジネス(月3万円ビジネス)はこのようなイメージとはむしろ逆で、スローな時間の中でステキに生きて行くために役立つものだと僕は捉えています。

月3万円ビジネスとは

この考え方では、月に3万円しか「稼げない」ようなビジネスもしくは、月に3万円しか「稼がない」ビジネスをつくります。

暇なときに暇な場所で。競争から外れたビジネスをする。というのが月3万円ビジネスのテーマです。

月に3万円しか稼がない

僕はこの「仮にそれ以上稼げても稼がない」というのが大きなポイントだと思っています。

月3万円ビジネスでは、”ぬくもりのある人間関係”を大事にしています。最近、「信用経済」とかいう言葉をよく聞くかと思いますが、まさにそれですね。

「一人の人が多くの人とぬくもりのある関係を保つことは難しい」と著者は語っています。

ここでいう”ぬくもりのある人間関係”は、一つのビジネスの中での関係だけではなく、他の3万円ビジネスやローカルなコミュニティの中で複雑に関係してくるのです。

これを大事にしながら、生きるだけのお金を稼いでいけるのがこのビジネスの一番ステキなところだと思っています。

「良い人間関係は人生を豊かにして、幸福度を上げてくれる」というのをどこかで聞いたことがあります。大事ですよね。

月に3万円しか稼げないようなビジネスは、企業は見向きもしないでしょう。グローバル化を目指す企業も流石にこの小さな市場は見逃してくれそうです。

月3万円しか稼がなくていいから、お客さん一人一人を大事にする余裕があります。ぬくもりのある人間関係を育む余裕があります。

支出が少ない生活スタイルと合わせる

月3万円ビジネスは暇な時間でやるので、それ以外の時間は空いています。
この時間をうまく使って、「支出が少なくする」ことに充てます。

野菜や穀物を自分で作ったり、エネルギーを作ったり、仲間を集めて家まで作ったり。
パーマカルチャーな暮らしのデザインと合わせると相性が良さそうです。

ここで重要なのが、「我慢」ではなく「愉しくやる」ということです。

「衣・食・住・エネルギー・医療・情報・娯楽・教育・交通」と「年金・税金」
これらの支出を愉しく減らし、月3万円ビジネスと両立すること。

ここが一番難しいかもしれません。知恵を出し合い、仲間と協力します。

月3万円ビジネスの可能性

月に3万円稼げるビジネスを10個作れば月に30万円の収入です。

支出が少ない生活スタイルを確立できれば十分な収入になるのではないでしょうか。

田舎での、自然に近いスローで豊かな生活に憧れている人は少なくないと思っています。

ただ、実際いかに自給的な生活をしようと何かとお金が必要で、そのような暮らしと両立できる仕事はあまりなかったりするんじゃないでしょうか。

僕はこの本から、自由で愉しくて豊かな暮らしを実現する上でとても役立つ考え方を学びました。

これから、実践していこうと考えています。

書籍の中では、月3万円ビジネスの具体的なアイデアや、資源へのアクセス方法、始め方がいくつも例として書いてあります。興味のある方は是非。

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