【考察】Fate/Grand Order Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
⑴はじめに
どうも、初めましての方は初めまして。篝 永昌といいます。
先に申し上げますと、この記事はネタバレがあります。ネタバレを避けたい方はブラウザバックしていただけると幸いです。
突然ですが、私はFate/Grand Orderというソシャゲーをやっています。
分からない人のために説明すると、世界中の英雄を現世に呼び戻して、未来を焼却(今ある現在をなかったことに)された世界で、未来を取り戻していく物語です。
まあ、愚痴を言ってしまうと、メインクエストの更新がめっちゃくちゃ遅いんですね。最初は年に三回だったんですが、三年くらい前から年に二回、一回と減っていきました。でもその分シナリオの質、演出はかなり良くて、読んでて続きが気になって夜も眠れないと言ったことがよく起きているほどです。私の小説の作風にもかなり影響を受けています。
私は型月ガチ勢というわけでもなく、中堅層にいるなんともいえない立場にいます。
さて、今回のお話は6月初旬に更新されたメインシナリオ『Unknown Record 6.6 死想顕現界域 トラオム』を踏まえた上での『Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』から先の展開の考察です。初めに言っておきますが、ガバガバ考察である上に、本筋はYouTubeで動画を投稿している『どりる/ゆっくり型月』氏の動画を参考にしています。
内容がかなり被ります。ご了承ください。けど、私が考えた部分もありますので、どうか一度目を通していただけると幸いです。
⑵現在判明している情報
1.Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア
①Lostbelt No.7は原始的である
2.Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
①Lostbelt No.7は南米に位置している
南米といえば、ORTやウイルスの神話体系などさまざまな要素が連なっているが……?
②中身は文明崩壊寸前である
ブリテン異聞帯のことを加味すると、かなり危険な状態であるということが窺える。
3.Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
①南米異聞帯のクリプター、デイビッドが契約しているサーヴァントはグランド・サーヴァントである。
南米にグランドサーヴァントがいるということは、ビーストが顕現している可能性がかなり高いと言える。
②デイビッドのサーヴァントの価値観
このサーヴァントは『死』について大層な考えを持っているようだ。
4.Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス
①南米には空想樹が存在しない?
以上の情報より、南米異聞帯には異聞帯維持に必要不可欠な空想樹が存在しない以上事態が発生していることが窺える。
5.Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス
①南米異聞帯の一部情報が開示された。
言峰綺礼の話を聞いてもまだ意味がわからない。
②オールトの雲から飛来した極限の単独種がいる
これはおそらくORTのことだろう。
6.バレンタインイベント
①ヒロインXXの発言
『異界と繋がった海域』→Lostbelt No.5
『いまだ星の内海に続く坑道』→Lostbelt No.6
であれば、『膨張する太陽を幻視する祭壇』はLostbelt No.7のことを指し示している……?
関連して、ケツァルコアトルの絆礼装には
それらしき祭壇『太陽の石》が描かれており、膨張する太陽を幻視する祭壇とはこの太陽のことを指し示しているのではないかとも考えることができます。なお、このイラストには、太陽の石、左下の水星と上に存在する金星しか描かれていないが、これが何を指し示しているのかは不明です。
7.Unknown Record 6.6 死想顕現界域 トラオム
①検体Eはネバダ州のエリア51に存在する
②最後の証明不能
下のラテン語『Ex Falso Quodlibet』は本考察では、かなり重要な要素です。
このラテン語は爆発律を意味します。簡単に言うと、「どんなに無茶苦茶な理論でも真実にできる」ということです。
私も詳しいことはわからないのですが、いろいろなブログの記事や動画を見てみると、例えば、
『1+1=2』…文章A
『アメリカの首都はニューヨーク』…文章B
とした際、文章Bは矛盾していることになりますね? アメリカの首都はニューヨークではなく、ワシントンD.C.です。
しかし、この二つの文章を「または」という接続詞でつなぐと……。
『1+1=2』または『アメリカの首都はニューヨーク』…文章AB
この文章は『真である』という論理になるようなのです(どりる/ゆっくり型月氏参考)
無茶苦茶は理論ですが、これが爆発律の定義らしいです。
日常会話でも、この爆発律は行われているらしく。
「君が天才なら、世の中みんなバカだろ」
「君が勉強したんなら、明日は雨降るだろうな」
みたいなことも爆発律に該当するようです。
⑶疑問点/考察
①南米の実情
南米の実情はいまだに推し量ることは困難です。『黄金の樹海が存在すること』、『地下冥界が存在すること』、『膨張する太陽を幻視する祭壇が存在すること』、『ORTがいること』のこの四点しか未だわかっていないのです。
ただ、ひとつだけ言えることはですね……。
言峰神父のオールトの雲から飛来した極限の単独種についての発言。
「アラヤが安定した世界では眠りにつき、ガイアが出現する世界では蠢動するもの」とあります。
この発言から、『オールトの雲から飛来した極限の単独種(=ORT?)』は蠢動していることが窺える他、南米異聞帯はおそらく、アラヤの抑止力が台頭している世界ではなく、ガイアの抑止力が台頭している世界であると考えることができます。
この考察は後々南米異聞帯の在り方を決定づける重要な考察になるので、覚えておいてください。
②トラオムの人理定礎値がERRORだった理由
これは人類は誰一人として存在しなかったからです。理由は、次のトラオムの真実に記述します。
③トラオムの真実
そもそも、トラオムの真実を語るには、ブルーブックについて触れておく必要があります。
ディヴィット=ブルーブックは、2部の奇数章のプロローグに登場する人物で、白紙化された地球の真相を突き止めるべく、太陽光で動くバイクでネバダ州のエリア51に向かって走行していた人物です。
Lostbelt No.5のプロローグで、ようやくエリア51を発見し、手術室のような場所を見つけるのですが、その場所は「レトロである」と称した上に、何者かに射殺されてしまいます。
当然のことながら、エリア51は当時最新鋭の設備だったので、手術室を見てレトロであるという認識はおかしい話なのです。
このように、ディヴィット・ブルーブックの認識ですが、我々カルデア陣営とはかなりの差異があります。
空想樹は攻撃しないのにも関わらず、ディヴィットの世界の『樹』は心臓を貫くように一人一人執拗に丁寧に殺害した点、そしてその遺体は霧散したこと。
発電施設がないのにも関わらず、インク文字ではなく、紙に焼き付けるような印字。
ディヴィットではネバダ州エリア51だけ白紙化を逃れたのにも関わらず、カルデア陣営の白紙化はエリア51から開始した点。
など、さまざまな状況から加味すると、そもそもディヴィットにはさまざまな謎が複雑に絡み合っています。
私はディヴィットは『カルデアスがシミュレートした100年後の人類』であると予想します。
そう考えれば、前項で人間が一人もいなかったこと──100年後の人類は『樹』によって殺害されたことが原因、ディヴィットが最新鋭の手術室をレトロと称した理由も、全てが辻褄が合います。
おそらく今の地球の状態は空想樹が白紙化したわけでも、異星の神が白紙化したわけでもなく、2117年の検体Eによる侵略で、100年後の未来をシミュレートしたカルデアスによって出力されたものであると考えることができます。
つまり、2017年のネバダ州だけが貼り付けられた2117年の地球が、現在のカルデアがいる地球であると考えることができます。
つまり、トラオムは白紙化前の2117年の地球と考えることができる他、エリア51を繋ぐタイムゲートとしての役割を果たしていることが窺えるわけです。そして、地球を白紙化したのはあくまでも『検体E』であり、異星の神はそこに空想樹を植えただけであると考えることができます。
④異星の使徒、モリアーティ(裁)の目的
トラオムで姿を現したモリアーティ(裁)には驚かれたことでしょう。彼はホームズを消滅させ、トラオムでのサーヴァントを大量召喚していたマスター、エリア51の『検体E』へ導きました。
彼の目的ですが、率直に言うと二つあります。
一つ目はホームズを消すことです。ホームズがいると、カルデアは今の謎を解いてしまう。それくらいホームズには危険性があったのだと考えられます。
もう一つは、異星の神は宇宙からの侵略者であると思い込ませることです。後述しますが、異星の神は『ビーストクラスのサーヴァント』です。
どれだけ異星と言われても、どれだけ地球の知識がなかったとしても、ビーストクラスの霊基で顕現した以上、異星の神は間違いなく地球由来の存在です。
ですが、検体Eを見せられてしまったことで、カルデア陣営はどう思うか──。
こう思うのではないでしょうか。
「異星の神は、宇宙人である」と。
そう思い込んだら、異星の神は本当に宇宙人になってしまうのです。
爆発律を思い出してください。
「検体Eは宇宙からの飛来者 ならば 異星の神は宇宙からの侵略者」
という間違った結論に至るわけです。
似たようなことを、トラオム以前のシナリオで行われていました。
そうです、始皇帝の対コヤンスカヤ対策です。
始皇帝はコヤンスカヤの正体を理解した上で、コヤンスカヤの名前をわざと間違え、最終的には妲己と呼び、その存在を固定しました。
これを、型月世界では『照応』と呼ぶそうです。
フェイカーの発言にもある通り、『照応』の定義は、実際や実態はどうあれ、形式的な要素を集めて、似ていることにする。とのこと。
まさに爆発律なのです。
そうして、本来地球由来であるはずのビーストⅦは地球上の要素から宇宙人へと昇華することができた──というわけです。
これがモリアーティの目的だと考えられます。
つまり、解に行き着くことのできない証明不能なのです。
⑤アルクェイドが実装された理由
ところで、7周年はすごかったですねえ。
私の友人はアルクェイドの実装を心待ちにしていたのですが、私は「するわけねえだろ。バカじゃねえの」と散々罵っていたのですが、実装されて速攻謝りに行きました。
私もあまりにも興奮しすぎて、当てました。
さて、このアーキタイプ:アース、フレーバーテキストには確かに7周年のゲスト実装された旨が書かれているのですが、私はそうは思っていないわけで、アルクェイドは七章に登場するのではないかと予測しています。
理由はたった一つで、私の考察した南米の世界観なら彼女は存在できるからです。
英霊召喚システムというのは、もともと人類を守ろうとするアラヤという抑止力が保存している英霊の座(いわばデータベース)から英霊をクラスという型に当てはめてダウンロードする機構らしいです。ガイアが出現する世界というのは、それが困難である。つまり、境界記録帯(英霊の座=アラヤのデータベースのようなもの)という概念が月姫の世界では仮説の領域でしか存在しないのです。
前述の通り、南米はガイアが出現する世界であると私は考えました。
アラヤが安定する世界というのは、Fate世界のことで、
ガイアが出現する世界というのは、つまり月姫世界のことであると考えることができます。
アルクェイド、もといアーキタイプ:アースは星の触覚とも言われているらしく、アルクェイドも精霊格の存在であることからガイア側であることは明白なんです。
ORTが蠢動する世界というのはつまりそう考察することができるのです。極限の単独種が二騎存在する南米。奈須きのこ先生ならきっと素晴らしいシナリオを書くことだろうと思います。
⑥デイビッドのサーヴァントは何者か
デイビッドのサーヴァントは、冠位鯖──つまり、グランド・サーヴァントでした。
かねてより、このサーヴァントはテスカトリポカではないかと目されていましたが、テスカトリポカは残念ながら神霊で通常召喚では召喚できないハズなんです。
ですが、例外が存在し、ヒト側に立った神霊はグランド・サーヴァントとして呼び出すことができます。
上の画像の通り、デイビッドのサーヴァントは瘴気が濃すぎて実態は確認できてもどんなサーヴァントかは確認できませんでした。加えて、死に関してただならぬ価値観を持っていることを窺えます。しかも、南米神話はウイルスに感染して、その神話体系を広げていった……との設定もあります。ということは、もし仮にテスカトリポカであった場合、依代が必要ということになります。
現に、同格のサーヴァントであるケツァルコアトルは金星の女神のイメージに引っ張られ、それっぽい女性の身体を借りて、現界していることが示唆されている。
と、今までの考察を加味した上で、テスカトリポカの依代になりうる人物といえば……
やはり、彼の名前を出さないわけにはいかない。
月姫のネタバレになるので多くは言えませんが、彼──遠野 志貴は直死の魔眼を持っており、死に最も近い位置で生きている人物です。
テスカトリポカの依代にピッタリである上に、アルクェイドが七章に登場すると予想した上に、マイルームボイスや戦闘ボイスにちょくちょく彼の名前が出てくることから、七章に遠野 志貴が関与する可能性は否めないと思います。
さらに、誰かの依代にしてグランドサーヴァントが顕現するというのは、FGOACのネモという前例ができたので、あり得ない話ではないかと。
そして同時に、Lostbelt No.7の情報を今の今までひた隠しにされてきた理由も、月姫に関連しているということが理由ならば説明がつきます。
⑦異星の神の正体
異星の神は、ビーストという立ち位置から間違いなく人類悪を司るサーヴァントであり、人類愛を持っている存在です。つまり、地球由来のモノでなければおかしいのです。
異星の神の正体についての根拠を列挙することはかなり難しいですが、私は『タイプ:カルデアス』だと思っています。
異星の神というのは、地球と同じモノではなく、『100年後まで仮想運営されたもしもの地球(=カルデアス)』であり、その中での極限の単独種なのではないか、と考えています。
無論、カルデアスはアニムスフィアが作った人工物──つまり、地球由来のモノであることが窺えます。カルデアスはあくまでもデータ上の存在であるため、肉体が存在しなかったのですが、オルガマリーがカルデアスに放り込まれたことによって縁ができて『U-オルガマリー』として顕現した──というのが私の考察です。
Aチームにアプローチをかけたのも、キリシュタリアを何回にもわたって人理修復させたのも、データ上の存在であったからであることで説明がつきます。
理までは考察できませんが──『過信』や『欲望』、に関する言葉が当てはまるのではないでしょうか。
⑷これからのFGOで予想されること
①七章は予想が的中すれば激アツ展開になる
アルクェイド vs カルデア vs ORT vs 異星の神 vs デイビッドの五つ巴合戦です。果たしてどうなることやら……南米が壊れてしまいます。
個人的にはデイビッドとカルデアは合流するんじゃないかと思っています。デイビッド一人で異星の神をどうにかできる存在ではないと思うのですが──、一人で人理修復を成し遂げているあたり、異星の神はデイビッドも手駒にしていそうです。
とすると、アルクェイドはカルデア陣営になりそうですが、デイビッドのサーヴァントがもしも遠野 志貴の姿をしているのであれば、実質月姫コラボ──六章の実質stay nightコラボみたいな激アツ展開が再来することになります。
個人的にはシエルも好きなんですけど……おそらく彼女は来ないでしょう。月姫コラボじゃないですからね。
極限の単独種となると、あともう一人Notes、鋼の大地からゴドーの関与の可能性も否定できないですね。
彼は本物のブラックバレルを持っており、幾つもの極限の単独種を撃ち落としました。マシュもバレルレプリカを持っているので、二人の共闘があっても熱いですね。
なお、ORTには死の概念がないようですが……strange Fakeのゼルレッチ卿によると「大蜘蛛に対応するには100年足りん」ということだったので、トラオムでORTを倒す武器を手に入れるのではないかとも考えています。
②冬木の再訪
冬木については謎が多いです。今も存在している上に、セイバーオルタが何かを守るためにずっと立ち尽くしている理由も考察できていませんが、エクスカリバーを放った跡が冬木にあることが確認できました。
しかし、ビーストⅥ/Sが「厄災は海より来たる」と言ったことから、冬木を再訪する理由はビーストⅥ(LないしRを)迎え撃つためなのではないかと予想しています。
③2部最終章について
2部の結末はいまだに予想できていませんが、最終章の仕様は予想できています。
私はほとんどのサーヴァントが使えなくなると思っています。というのも、7周年の時に、第二部開発ディレクターのカノウヨシキ氏が「絆礼装をたくさん作っておいてください」と言及していた上に、散々いろんな人から「汎人類史は悪だ」と罵られているので、
ビーストⅦの最終決戦にはほとんどのサーヴァントが「汎人類史は悪」だと思い、ついてこないという事態になるのではないかと予想しています。それを避ける唯一の手段が、絆レベルになるのではないかと思っています。
急いで僕は絆レベルを上げようと思います……。
⑸おわりに
以上が私の考察になります。6〜7割ほどが参考にしたモノでしたが、少しは参考になったでしょうか。
水着イベントが終わり、2600万ダウンロード記念が終わった後はRoad to 7です。この考察が当たっていることを祈って、私は筆を置こうと思います。
かがり
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