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中学高校時代に一番抜いたアダルト作品

「アラフィフだってまだまだセックスしたいの。」 蓄積した性欲を解放するため、勇気を出してAV出演する美熟女妻 恵美さん 56歳』。

これだ!

んなわけねえだろ! 2022年3月発売の作品を、な~ぜ1980年代に鑑賞できるんだ! 時空的に無理だろ!(笑)

君もそうだと思うけど、中学時代って金がないわけよ。なおかつ、お店の人による年齢チェックがあって、中学生にポルノなんか買えないわけよ。1980年代にはインターネットもスマホもないし、ネットでこっそり無料動画を……なんてことはインフラ的に不可能なわけよ。インターネットが日本で普及するのは90年代後半。動画などの大容量がインターネットで見られるようになるのは2010年代から。とにかくインターネットで……という選択肢自体が存在していないわけよ。

ちなみにカセット型ビデオテープレコーダが発売されたのか70年代後半ベータ方式が1975年VHS方式が1976年。アダルトビデオがどんどん広がっていくのは1980年代だけど、当時はレンタルオンリー。つまり、レンタルするしかないわけで、当然、中高生はレンタルできない。レンタル方式ではなく、普通に店頭に買うビデオ、つまり、セルビデオが日本で始まるのは1993年。おれはもう大学生ってか、卒業して社会人になった年。だから、まず中高生の時代にAVを何回も使うってことはないわけ。

村西とおる氏によると、家電製品は普及率が35%に達すると一気に広まるらしい。ビデオデッキが日本で普及率35%に到達したのは、1986年。でも、当時、我が家にビデオデッキはなかった。我が家にビデオデッキが来たのは高校を卒業してから。高校2年生の時、親友の家にビデオデッキがあって、そこで『くりいむレモン』のコピーのコピーのコピーを、ぼろい画質とともに見た記憶がある。もちろん、他人のものなのでくり返し使用するのは不可能。

だから、そもそもオカズを手に入れることが難しいわけ。手に入りやすいポルノというと、写真か小説かエロマンガしかない。ただ、当時のエロマンガはまだ数が少なくて、エロマンガ雑誌が3つある程度。『レモンピープル』と『漫画ブリッコ』と『COMIC ペンギンクラブ』。その中から自分の好みを見つけるのは難しい。ってか、なかったわけ。

高校2年の時、実は『レモンピープル』を買ったんだけど、合わなかったので二度と買わなかった。他のラインナップはというと……。メガネの殿堂というステキなサイトが紹介してくれている。「1980年代のエロ漫画(成年誌)」って記事、見てごらん。オッパイ星人の好みには合わない。実際、合わなかったわけ。なので、エロ漫画には高校時代は見向きもしなかった。大学生になるまで、エロマンガは見てません。

じゃあ、ポルノ小説は……ってなると、フランス書院文庫が創刊されたのが1985年。つまり、おれが高校2年生の時です。フランス書院文庫は当然オッサン向けだったので、創刊号にあった『姉の寝室』以外、基本的にオッサン向けにアジャストされてたわけ。

当時のハードコア小説――ポルノ小説ってのはオッサン向けにつくってたわけよ。30代~60代をターゲットにつくってるわけよ。10代に向けてはつくってないわけよ。中高生にアジャストしたポルノなんて、市場がそもそもないわけよ。

よっぽどオッサン的な性的嗜好を持っていない限り、既存のポルノ小説を読んでフィットするとか、「これ、何回も使える~っ!」ってことはないわけよ。基本、合わないんだから。

フランス書院文庫がだめってなると、残る小説は富士見ロマン文庫と富士見美少女文庫になるんだけど、富士見ロマン文庫は外国のポルノの翻訳なわけよ。思い切り西欧趣味が入ってるわけよ。つまり、合わない部分があるわけよ。

タイトルを並べるぞ。『ぼくのヴィヴィエ夫人』『聖女リーラ・セフタリ』『カリフォルニアゼネレーション』『ガミアニ伯夫人』『乾いた性』『快楽泥棒ハリエット』『マタ・ハリの日記』『悪魔の精液は冷たい』『トコ博士の性実験』『好色なトルコ人』『ヘレンの欲望』『女警官キャシー』『我が秘密の生涯』。

『我が秘密の生涯』は英国貴族が残した性遍歴だな。全訳版じゃなくて縮訳版だけど、抜けるわけなかろうが! こやつはピストン主義だぞ! 女はチンポを入れる存在としか思ってないやつ、ひたすらぶちこむことを記録するだけの男だぞ! おれと性癖が合わん!

まだいくぞ。『ジャックと七人の艶婦たち』『チャタレイ夫人の恋人』『女編集長』『作家マゾッホ愛の日々』『O嬢の物語』『ソドム百二十日』。『O嬢の物語』『ソドム百二十日』はポルノの古典中の古典だが、オッパイ星人向きじゃない! ってか、思春期向けではない! 抜けるか!

『完訳 ファーニィ・ヒル』。『ファニー・ヒル』はジョン・クレランドの古典、近代ポルノ史を語る上でなくてはならん存在……だけど、高校生向けではないぞ!

『一万一千本の鞭』……あのギヨーム・アポリネールのポルノではないか! 1回だけちらっとパイズリが出てくるけど、やっぱり抜けんぞ! 文学者の書くポルノは抜けん!

『オプス・ピストルム』。

これ、『南回帰線』とか「ぼくはヴィラ・ボルゲーゼに住んでいる」で始まる『北回帰線』を書いたアメリカの文豪ヘンリー・ミラーのポルノ小説だよ? 抜けるかっつうの。読んだけど、抜けなかったぞ。

この中で唯一辿り着いたのが、ジョン・クリーヴスの『十字軍艶征記録』全4巻だった。

十字軍の戦いとポルノを融合させた、西欧お得意の歴史ポルノってジャンルで、ほんと面白かった! でも、よかったのはこれだけだった!

となると、残るポルノ小説は富士見美少女文庫になる。富士見美少女文庫は、『くりいむレモン』シリーズのノベライズを出してたわけ。でも、おれにはビビッと来なかったんだよな……。えれえ先生がノベライズされてたんだが……。

かくして、ポルノ小説もほぼだめ。となると、写真しか向かう先がないわけよ。写真の世界で、純粋に女の肉体、中でも好みのルックスと肉体のコンビネーションを求めるしかないわけよ。でも、当時は全然巨乳時代じゃないから、おれ好みのものが日本人モデルだとなかなかないわけよ。

おれがオッパイ星人に正式になったのは宅浪中の18歳の時だけど、その前からオッパイは好きなわけよ。巨乳じゃないけど、オッパイは好きなわけよ。しかも、つんとしたオッパイが好きなわけよ。なかなかないわけよ。

その中で唯一見つかったのが、『プレイメイトコレクション』って全4巻の文庫写真集で。

この中に、キャシー・セント・ジョージっていう、アメリカサイズで34C、日本サイズで言うとだいたいD75~E75(トップバストが94cm、アンダーバストが73~76cm)相当のプレイメイトが出てくるわけ。その人が好みで、その人でよく抜いてた。たぶん、一番よく使っているのは『プレイメイトコレクション』だと思う。

今振り返ってみると、『プレイメイトコレクション』への嗜好、つまり、カタカナ女性へ示した嗜好、性的興味、性的嗜好が、カタカナヒロインたちのポルノをつくるというところにつながっているんだなあと。そう思うと、ちと興味深い。ちなみに浪人中は、ゲイル・マッケンナってイギリスのグラビアモデルで一番抜いたと思う。ナタリー・J・バヌスとかマリア・ウィッタカーとかルー・ヴァーリーとかスーザン・アレキサンダーとかがそれにつづくかな。宅浪中は近くの書店に暇つぶし&受験のストレスからの逃避に出掛けていて、そこで月刊『BACHELOR』に出会ったんだよ。月刊『BACHELOR』、今は青色吐息だけどね。

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