かずとがんちゃんの実験ノート

術後の観察室から4人部屋へ
 〜一期一会のありがたさを知った日〜

6.15 繋がれていた心電図や血圧計からは解放されて、朝からうがい歯磨きの後で念願のお水をいただく。コップ1杯の水が、マジで美味し!
諸々のバイタルチェック・レントゲン・輸血・清拭の後、体重計の設置場所まで歩いた。トイレまで歩く自信は無かったので、尿カテを外すのはまだやめておいた。


6.16 昨日した輸血のおかげか貧血は改善された模様。清拭後に病衣をパジャマタイプに変更&尿カテも外してもらい、同時に術後〜昨日まで使用していた介護用の紙おむつも手持ちの紙パンツにチェンジ!
やっと床頭台周りの整理整頓も出来て、手持ちの本を読もうかな?という気分にもなれた。


6.17 ストーマのチェックと調整…今までのパウチは相性がイマイチなのか漏れも発生してたので異なるタイプ(ソフトタイプ?)のものに変わり、重みでずれないように補助ベルトを着用することに。
お昼からついに流動食開始!午後突然4人部屋へと移動した。(術後の観察室…空きを確保しておく必要があるからでしょうね)
夕方前にパウチがいっぱいになるかも?というのが不安になり(わざわざお手を煩わせるのもアレだと思ったものですから…)、看護師さんに排出のやり方を教えていただく。


6.18 「パウチをつけたままでもシャワーは出来ますけれど…どうします?」と言われたのだけれども、どうせならストーマちゃんを綺麗に洗いたいと思ったので、はじめてのシャワー浴はパウチ交換の日にすることにした。昼食より五分粥食になる。
午後に散歩も兼ねてコインランドリーやデイルーム等の場所確認に行く。この時先に「コインランドリー」に行ったため、若干遠回りコースだったのに翌日気付いた方向音痴の私。(もっとも実際は大した遠回りでもなかったのですが…そのわずかな差を“遠い”と感じる程度には体力がなかった模様)


実は4人部屋へ移動した日(6.17)の夜、お向かいのベッドのYさんとすれ違った際に突然声をかけられたのです。
嬉しかったけれど(坊主頭の私に声をかけてくださるなんて勇気ある方だなぁ…確か明日退院だと伺っていたけど、なんでだろ?)と、思っていました。
 …で、翌朝(6.18)の歯磨きTimeにて洗面所で再びご一緒した際に、その訳を話してくださいました。

実は一緒に暮らす妹さんと私の名前が同じ(病室入り口にフルネームで表示されてる)だと知ってビックリなさったそうで。退院直前のこのタイミングで私が同じ部屋になったこと…これは何かのご縁なのでは?と、ご自分の退院前にどうしてもひとこと声をかけたくなったのだそうで。(私の坊主頭も、きっと強い覚悟をしてきたんだろうな…と、察してくださってた模様)
お互いのこれまでの経緯を軽く話した後、
「人生、まさかの坂はあるけれど、きっと大丈夫だから…応援団は多いほど良いからね!
と、励ましてくださって、思わず泣きそうになりました。

私の方こそ、28年(娘の出産時)ぶりの入院で相部屋での現状が全く分かってなくて(合間にコロナもありましたし)、ドキドキしてたこのタイミングでのこのお言葉…神降臨かよ!と思うくらいの出会いに、心から本当にありがたいことだと。

この日のお昼前、Yさんは退院(その際にも再び励ましのお言葉をいただきました)…お見送り出来てよかった!
入院してはじめて出来た友達(と、勝手に思っちゃっている人)…一期一会なのはさみしい、けど嬉しい!
Yさ〜ん、どうかこの先もお元気で!

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