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羽化不全のクロアゲハとの出会い

今朝、母に『庭に羽化したてで、翅伸ばしてるクロアゲハがいるよー』といわれて、庭に出ました。

既に昼に近く、その子の翅は、見た感じでは完全に乾燥していたのですが、1部折れており、うまく飛ぶことが出来ないように見えました。

そもそも、蝶々が孵って翅を伸ばす時には、壁や木などある程度の高さがあり、障害物のない場所でないと綺麗に伸びないのだと聞いたことがありました。

その話からしてもそのクロアゲハの状態はおかしかったのです。

なぜならその子は、庭の『地の草の上を這いずっていた』のです。

ですが、母の言う通り、本当に翅を伸ばしている最中だったら、ここで手を出せば完全に、翅が伸びることはなくなってしまいます。

そう思い。ちょこちょこ庭を見ながら半日過ごしました。

夕方になり、改めて見てみると

明らかに翅が折れていました。朝と変わらぬ状態で。
しかし、飛ぼうと地べたを這いずったからでしょうか…朝はまだ綺麗だった翅の裾が、ボロボロになってしまっていました。

僕の住む場所は自然が多く、野生動物も多い上に、猫がたくさんいます。
地べたをパタパタ這いずる手負いの蝶など、格好の餌食です。

助けられる命が目の前にあるのに、放置することは、僕には出来なかったんです。

でも実は僕、蝶・蛾恐怖症で、一時期は、シジミチョウにすら悲鳴をあげるほどでした。
最近になって、シジミチョウサイズなら大丈夫になっていたのですが…相手はクロアゲハ。

そう。

翅も身体も大きいんです…!!!

パタパタするのが怖くて、こっちに向かってきたらどうしようと考えたものの、やっぱり、何もしないのは嫌だったので、とりあえず近くの祖母の家のツツジを持ってくることにしました。

戦々恐々とはまさにこの事でしょう。

本当に怖くて、でもツツジをポイするのもおかしいですし、そっと手を近づけ、手に乗せることに成功しました。そしてツツジを近づけ…蜜を飲むことに成功しました!

恐らく、蝶に変体してから最初の食事でしょう。
とりあえず一安心しました。

でもこの子を、保護する上でどうすればいいのか分からず…めちゃくちゃ調べました。

とりあえず倉庫から、昔使っていた大きい虫かごを引っ張りだし、洗って拭き取り、これまた祖母の庭の八重桜から、細くて花の咲いてない枝を拝借しました。

僕にとっても大切な八重桜を手折るのは、心が痛みましたが、しかし止まり木は必要でしたので、謝りながら手に入れました。

そして羽化不全クロアゲハ専用の飼育ケースが出来ました。

この角度だと翅の様子が分かりづらいですね…
暑すぎても寒すぎても行けないとの事だったので、自宅玄関の隅にて飼育することにしました。

あ!ツツジは最初に蜜を吸ったものとは別のものを入れてあります。

羽化不全のクロアゲハの飼育について書かれた資料がかなり少なかったので、後ほどそれについても書こうと思います。

安直ですが、あーちゃんと名付け、面倒を見ることにしました。

暫くはあーちゃん日記になるかもしれないですね笑

明日飼育ケースについてまとめようと思います。

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