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リチウムイオン電池

 その他の二次電池には、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などがあります。

リチウムイオン電池

 スマートフォンやタブレット端末、デジタルカメラなどに利用され、これらの機器の長時間の使用や小型化を可能にした二次電池です。

 リチウムイオン電池は、負極に炭素(黒鉛)C、正極にコバルト酸リチウムLiCoO2を使用したものが多く、電解液にはリチウム塩を溶かす有機溶媒を用います。電解液の溶媒が水であると、リチウムと反応してしまうために有機溶媒を用います。

 もうすこし詳しく述べると、負極には層の間にリチウムLi原子を取りこんだ黒鉛です。正極はコバルト酸イオンCoO2-とリチウムイオンLi+が層をなしたような構造をしていて、コバルト酸イオンCoO2-の一部は酸化コバルト(Ⅳ)CoO2になっています。

 放電時、負極では黒鉛中のLiが電子を出してLi+となります。これが正極に移動します。正極では酸化コバルト(Ⅳ)CoO2が電子を受けとり、コバルト酸イオンCoO2-となるとともに負極側から移動してきたLi+を取りこみます。

正極 CoO2+Li++e-→LiCoO2

負極 LiC6→C6+Li++e-

 

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