味の素論争について:これは論争レベルのものではないということを論理的科学的に説明しよう

「味の素論争」という謎の論争が続けられている。
味の素という化学調味料の是非についての論争なのだが、そもそもこれは議論として破綻している。
議論をする際には議論の焦点を定めなければならないが、「味の素論争」では、そもそも議論の焦点が定められていない。

味の素の成分はグルタミン酸ナトリウムという化学的に精製した物質なのだが、これはグルタミン酸という旨み成分を麻薬を製造する製法で化学的に生み出したものであり、麻薬と同じように、「旨味として効く麻薬そのもの」なのである。
この科学的根拠を大前提として議論しなければ、それは議論として成り立たない。

某有名人達が主張するのは①味の素はグルタミン酸という旨み成分でできているとか、②味の素は昔からあったものだとか、③味の素が麻薬だとか言う奴は陰謀論者だとか、いったようなものである。
これらは全て、味の素について議論する前に、科学的な大前提を完全に無視している。
科学的前提を無視した議論は単なるお遊戯であり、議論足り得ない。
議論足り得ないものは論争にすらならず、「味の素は素晴らしいものなんだ!」という、単なる一方的な価値観の押し付けである。


では、単なる一方的な価値観の押し付けをする人達の根拠について、説明しよう。


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