目くそ鼻くそを笑うシリーズ:中国のバレーボール選手がマスクをして試合をしていたことを批判する日本人

先日、フィリピンで行われている女子バレーボールの大会で中国の選手が試合中も機密性の高いマスクをしたままで試合をしたことについて、「大変危険な行為である」との批判が相次いだことによって中国のバレーボール協会が謝罪発表をしたというニュースが流れた。
普段は中国の事については一切批判せず、どんなに批判するに値するような内容を報道する日本の大手メディアでさえ、今回の中国のバレーボール協会の行為を批判した。

大手メディアが批判したためであろうか、「バレーボールの大会で機密性のマスクをしたままで協議をさせた」ことについて、批判する意見はあれど、称賛するような意見がなかったことが筆者には非常に印象的であった。
それ以上に、同行為について、「なんて危険な行為をさせているんだ」という批判が日本人からも多く寄せられている様子を見て、筆者は恐怖を感じた。

筆者は定期的に近所の武道場で合気道をしている。
合気道は比較的、激しめの有酸素運動に相当する武道である。
真冬でも室内で一時間も稽古すれば、全身汗だくになるほどの激しいものである。
その道場では、この猛暑の夏の間も一貫して「稽古中を含めたマスクの着用の義務付け」がなされている。
想像してみてほしい、10分も体を動かせば全身汗だくになるような運動を1時間もしているにも関わらず、ずっとマスク着用が義務付けられているのだ。
激しい有酸素運動であるため、稽古が始まれば、早ければ5分も立たないうちに息切れして、はぁはぁぜぃぜぃと激しく呼吸をするのだ。
にもかかわらず、完全マスク着用なのだ。
このような危険なことをしているにも関わらず、一向にマスクを外すことについて検討されない。
中には、指導者にも関わらず、「俺は安全性を高めるために機密性の高いマスクを二重にして稽古しているんだ!」と吠えている者もいる。
そんな彼のマスクはいつも大量の汗で大きすぎるシミができている。

マスクをしながらの運動が行われているのは他にもたくさんある。
筆者の近所の小学校で行われている小学生による少年野球では、少年たちのほぼ全員がマスクを着用させられている。
多くの保護者が近くで見守っているが、運動による怪我以前に、マスクによる呼吸困難などの心配は抱かないのであろうかと筆者には不思議でならない。

先日、真夏の猛暑の中で京都を訪れたが、38度という気温に約90%の湿度という、サウナ顔負けの気温にも関わらず、筆者以外の歩行者の99%は完全マスク着用で過ごしていた。
マスクをしていない筆者でさえ、暑さと湿度で熱中症になりそうな状態であったにも関わらず、ほぼ誰もマスクを外していない光景に恐怖を感じた。
このような人たちがどうして中国のバレーボール協会の事を批判できるのだろうか。
正に、「目くそを笑う鼻くそ、自身の不潔さに気付かず」といった様相であった。

普通の感覚からすれば、熱中症で多くの者が倒れている中で完全マスク着用を続けることと、バレーボールの試合という激しい運動をする中で冷房完備ではあるものの完全マスク着用を続けることの、どちらが危険性が高いだろうか。
比較する価値があるのだろうか。
中国バレーボールを批判できないほど、日本人も酷い状況になっているという意見が何故出てこないのだろうか。
日本人は、その程度の冷静な判断さえ、なくしてしまったのだろうか。

冷静な判断力をなくしてしまったのか、一度決めた結論をプライドによって何が何でも変えたくないという信念に燃えているのか、筆者にはもうわからなくなってしまった。
こんな状態では、大多数の日本人は国民全体として簡単にカルト宗教(=岸田政権)を信じてしまうという恐ろしさを感じたのである。

「カルト宗教 みんなで入れば 迷いはない」

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