今こそ国内産業を立て直そう

日本はこの30年ほどの年月をかけて国内の工場を海外に移転してきた。
日本で生産すると、労働者のコストが高いなどの理由で中国などの新興市場国に工場を移転してきた。
日本の地方の至る所に様々な産業の街、工場の街があったが、街全体が寂れるほどにそれらの工場がなくなってしまった街も多い。

それが今、国内回帰する絶好のチャンスが来た。
まずはコロナだ。
世界規模で多くの生産品の製造を中国に頼っていたところ、コロナによってそれらの供給が止まった。
まさに、生産拠点を中国に集中させることの中国リスクだ。

中国に生産拠点を置くことは、様々なリスクが伴う。
資本主義国ではないので、いつでも土地や資産の没収をされかねず、自由はないのでいついかなるリスクを負いかねない。
日本の経営者は欲まみれな上に目の前の問題に目をつぶるのが得意なので、一度中国に移転した工場を再移転して閉鎖することを考慮しない。

実は、日本に工場を作り、日本で生産することは世界中から望まれていることなのだ。
製造品に「メイド・イン・ジャパン」と書いてあることは今やほとんどなくなってしまったのだが、「メイド・イン・ジャパン」は未だに世界中で大人気だ。
「メイド・イン・ジャパン」というだけで、製品に対する性能の高さの信頼性が高いため、世界中の人が「メイド・イン・ジャパン」が大好きなのだ。そして環境基準が世界一高い、世界一環境にやさしい工場を日本に作ることは、地球規模での環境対策にもなる。
日本の工場で日本製を生産することは、生産が安定し、品質が向上し、環境にも優しいのだ。

そして、このコロナで目の当たりにした中国リスクに加えて、今般のロシア騒動で資源の供給源が断たれるリスクを経験した。
今まで当たり前のように売ってくれていた相手が突然売ってくれなくなる状況があるということを、われわれは身をもって経験したのだ。

日本には様々な技術や知恵がある。
その技術を生かして、再び日本での生産を復活させるべきだ。
外国にすべてを頼っていては、いついかなる時、その供給が断たれるかもしれないのだ。

また、ドナルド・トランプがいつも演説で訴える通り、国内産業を確立し、国内の雇用市場を守ることは国を豊かにし、強くし、安全にするためにも必要不可欠なのである。

供給元のリスクを分散させる意味でも、世界中の人気を獲得している「メイド・イン・ジャパン」を今ここで再び復活することを心から願う。
製造の現場でしか生まれないアイデアがある。
本来のモノづくりの在り方を日本に取り戻す意味でも、日本に多くの製造拠点、製造工場を作ってほしいと願うばかりである。

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