政府が提供する「タダ」のものは税金を無断流用されているだけだと気付こう

この記事を読んでくださっている方の中に、「お金を有り余るほど持っているので、家族や恋人、愛人に湯水のように使われても何も気にしない」という方はおそらくいないだろう。
お小遣い制で生活している人は別に多額の財源があれば別だが、大抵は「月々のお小遣い」の中でやりくりせねばならず、突然大きな金額のお金が必要になったら困るだろう。

仮にあなたは毎月、妻に生活費として十万円を渡している夫だとしよう。
あなたの妻は専業主婦であり、あなたの稼ぎはあなたの月々数万円のお小遣いと生活費以外は、基本的に貯金をしているとする。
ある日、あなたの妻の前にとても素敵な男性が現れた。
妻はあなたに黙って、その素敵な男性と浮気を始める。
ある時から、妻は男性から様々なデート代を払うようにお願いされた。
おしゃれなレストランにはお金がかかる。
男性にプレゼントをして男性の心をつかみたい。
そんな乙女心に燃える妻にはお金が必要だった。
そして妻は妙案を思いつく。
「そうだ、夫が管理している銀行口座からお金引き出して使うことにしよう!夫の財産は私の財産でもあるんだから!」と妻は考えた。
妻が男性に支払う金額が幾何級数的に増えていく。
そんなある日、あなたの妻があなたの銀行口座から多額のお金を使い込んでいたことに、あなたは気付く。
こんな時、あなたは妻をどのように思い、どのような行動にでるだろうか?
以下の中から、あなたの感情を表したものを選んでみてほしい。

A「妻が喜ぶなら僕もうれしい!」
B「私の稼ぎの半分は妻の稼ぎのようなものだから、妻の当然の権利だ」
C「俺の稼ぎを勝手に使うんじゃない!」
D「夫婦の財産を使うことについて、私に相談も了承もなく使うのは許せない!」

いかがだろうか。
AやBを選ぶ人ほとんどいないと思われる。
CやDを選ぶ人が大半だろう。

では、これを給付金や無料で提供される新型コロナワクチンに例えてみよう。

給付金は特定の人にいくらかのお金を無償で給付するわけだが、当然、財源は税金である。
税金を給付するということは、税金を払った者から勝手にその用途を決められてしまうわけである。
これを家計で例えると、「困っている人がいるから勝手に夫の銀行口座からお金を引き出して困っている人にあげる」行為に近い。
しかも、この場合に問題となるのは夫の承諾である、国民の承諾を全く得ずに政治屋が勝手に決めてしまうことなのだ。
選挙の時に公約として「毎月十万円の給付金を支給するようにします!」と言ったような公約を出す政党が必ずあるが、これは「あんたらの税金を無駄遣いしてばらまきます」と言っているに等しい。
しかも、必ず給付するときに様々な手続きを行ったり、給付業者が現れたりして、中抜きされる。
だったら、単純に税金を減らせばいいだけだ。
だが、税金を減らしても政治屋の利権団体の懐には入らないので、給付金という形をとるのだ。

また、新型コロナワクチンのように無償で提供されるものも多額の税金が課せられる。
先日、岸田文雄は新型コロナワクチンを追加購入するために8兆円の支払いを決定したが、これは日本人の人口を1億人計算しても一人8万円の出費をさせられたようなものだ。
これは税金で賄われるため、4人家族の家計を支える夫の例で言うと、32万円を強制的に出費させられたようなものだ。
これが「たかり」や「窃盗」でなくて、なんだというのだろうか。
欲しい人にはそれなりの金額で買わせればいい。
ほしくもないものに無理やり金を払わされて文句を言わない人がいるのだろうか。
だが、「こっそり税金を使って購入してタダで配る」という形をとると、殆どの人は何も言わない。
つまり、何も言わない日本人は、先の例で言う、妻がどんなに家のお金を浮気相手に使い込んでもニコニコしている夫に当たるのだ。

タダほど高い物はない。
政府がタダで提供してくる物は全て、勝手に税金を流用されているのだ。

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