近現代における各国政府の仮想敵は自国民に設定されているという現実

政府と国民の関係を親と子の関係と考える人が多い。
親は子供のことを大事にするものだし、たとえ親の育て方が少々間違っていたとしても、親が子を愛する基本姿勢は確実なのだから、親を信じて大丈夫だと子供は考える。
子は「自分は親に愛されているんだ」と強く信じ続けるのである。

各国政府は長い歴史の中で、自国民を如何に隷属させて支配するかを考えてきた。
前近現代の時代は特に、他国との軋轢も多かったので、各国政府の目は自国民だけでなく、他国にも向けられていた。

しかし、中世の王族の時代から現代に続く共和制や民主主義、社会主義の国々が誕生する過程で、今の世界の支配者たちによって完全に各国政府は乗っ取られてしまう形となった。

かくして近現代の歴史は「市民が民主主義を勝ち取った」という幻想が流布され、多くの人々は見かけ上の民主主義の国に住んでいると思い込むようになってしまった。


では、近現代はどのような世界に変わってしまったのか。

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