備忘録 一

 文芸サークルの会員たちと通話を繋ぎながら夜を過ごす。今夜は早めに寝ようと思っていたのだが、日付が変わってすでに20分がすぎていた。「寝ろ」と言う身体と理性、拒む欲望。さてどうしたものでしょう。

 一人過ごす夜にはとりとめのない思考が転がり出すもので、いらない事ばかり考えてしまう。才能余りある同期の文章を読んで自分の文の拙さを恥じたり、周囲と比べて教養のなさに落ち込んだり。もちろん前者も後者も自分の努力あるのみなのは重々承知。わたくしの甘えた精神をどうぞ笑ってくださいまし。

 筆は進めど美しい文章は紡げず。果たしてわたくしは、今回こそ納得のゆく文章に磨き上げられるのだろうか。

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